関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
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どうもこんばんわ。関ヶ原です。
今日も短編すらならない小話的な小説、アップしていきます。
今回は剣道のお話。
というのも、今日お風呂に入っていたら、
「あ、そういやアイカ剣道やってたっけかな……?」
という、数年前に立てた設定を思い出しまして……。
私自身あやさきけの設定を思い出すために、今回の話を書いてみた所存です。
剣道は小学生の頃、二年ほど習っていたことがあります。
今では防具の付け方も忘れてしまいましたが……しかし、バンブーブレードを読んでいると剣道をやっていたころのことを思い出して懐かしい気持ちになったりしますね。
冬の雑巾がけ、きつかったなあ……。
そんなわけで本当に短い内容となっておりますが、三分で出来るカップラーメンを待つ合間にでも読んでいただけると嬉しいです(誰も読んだら三分かかるほどの内容とは言っていない)。
ええ、一分すらかからないかもしれません。でも、量はどうあれ、内容はどうあれ、こうして更新することに意味があると思うんです(震え声)。
そんな言い訳を言いつつ。
ではどうぞ~。
剣道
とある日。
アイカとヒナギクは、白皇学院の道場に足を運んでいた。
「というか、私が剣道やってるのってもう忘れられてるよね」
「そういうこと言わないの」
アイカは時々、こうして白皇学院の道場でヒナギクに剣道の稽古をつけてもらっていた。
学生時代、文武共に優秀だったヒナギクは、今でも道場に顔をだすと歓迎される。
今回もその好意に甘えに来たのだった。
「さ、じゃあ稽古始めましょうか」
「うん」
ストレッチや準備体操を終え、二人は床に座ると、防具をつけはじめた。
ヒナギクはもちろん、アイカの方も手慣れた手つきで防具をつけていく。
「よし。じゃあ打って来なさい」
「うん。行くよ!」
掛け声とともに、アイカは竹刀を振り下ろす。
打込みの稽古だ。
面、小手、胴、と正確に竹刀を打ち込んでいく。
「そうそう、そういう感じ」
ヒナギクの言葉に反応せず、ひたすら竹刀を振り下ろす。
「はぁ……はぁ……はぁ…」
二十分ほど同じ動作を繰り返し、次は連続技の打込みをする。
面から面、小手から面、小手面から小手面、と色々なパターンで打ち込んでいく。
このメニューを三十分。
幼いアイカの体力では、このメニューでも息が上がる。
「よし、じゃあ少し休憩しましょうか」
アイカの疲労を見て、ヒナギクがそう口にする。
「はぁ……はぁ……う、うん」
床に再び座り込み、防具を外していく。
「ふはー……きっちぃ」
「大分上手く打ち込めるようになってきたわね」
息を整えるアイカに、ヒナギクはそう言葉をかけた。
師からのお褒めの言葉に、アイカの表情が緩む。
「えへへー。なんたってママとパパの子だからねー」
「全く……調子良いんだから」
タオルで汗を拭いながら、ヒナギクは苦笑した。
ヒナギクの教え方が良いのはもちろんだが、アイカ自身、教えられたことをしっかりと踏まえて実践しているからこその上達である。
努力家なのだ、この娘は。
もちろん口に出すとアイカが調子に乗るので、口には出さないが。
「でもそうね……これからもしっかりと練習していけば試合させても良いかもね」
「本当!?」
「うん。東宮君あたりなら勝てるんじゃないかしら?」
「ママ、流石にそれは無理だよ~」
「大丈夫よ、彼弱いから」
「(何気に酷いこと言うね……)」
ヒナギクの言葉に、今度はアイカが苦笑する番だった。
東宮を哀れに思う。きっと今頃、くしゃみをしているに違いない。
「ま、それだけ上達してるってことよ。だからこれからも精進しなさいな」
「うん! よっし、休憩おわりっ!」
しかし、東宮に同情するのも一瞬であった。
ヒナギクの激励に気を良くしたアイカは、急いで防具を付け直し、立ち上がった。
東宮、実に哀れである。
頭の片隅に微粒子ほど存在していた東宮への同情をほっぽりだしたアイカは、竹刀をその手に持ち、ヒナギクへビシッと向ける。
「そうと決まればママ! これからは実戦で稽古しようよ!」
「ふふ。調子に乗っちゃって……」
「直ぐに追いぬいてやるんだから!」
「あら? 私の稽古、厳しいわよ?」
アイカの挑戦に不敵な笑みを浮かべ、ヒナギクも立ち上がる。
「じゃあ……行くよ?」
「ええ。来なさい」
互いに中段の構えをとり、剣先を相手に向けた。
すっ、と息を止め、勢い良く足を前に出す。
「メェ――――ン!」
「コテェ――――!」
互いを見合うこと数秒後。
白皇学院の剣道場に、二つの元気な声と、竹刀同士がぶつかり合う音が響いた。
End
今日も短編すらならない小話的な小説、アップしていきます。
今回は剣道のお話。
というのも、今日お風呂に入っていたら、
「あ、そういやアイカ剣道やってたっけかな……?」
という、数年前に立てた設定を思い出しまして……。
私自身あやさきけの設定を思い出すために、今回の話を書いてみた所存です。
剣道は小学生の頃、二年ほど習っていたことがあります。
今では防具の付け方も忘れてしまいましたが……しかし、バンブーブレードを読んでいると剣道をやっていたころのことを思い出して懐かしい気持ちになったりしますね。
冬の雑巾がけ、きつかったなあ……。
そんなわけで本当に短い内容となっておりますが、三分で出来るカップラーメンを待つ合間にでも読んでいただけると嬉しいです(誰も読んだら三分かかるほどの内容とは言っていない)。
ええ、一分すらかからないかもしれません。でも、量はどうあれ、内容はどうあれ、こうして更新することに意味があると思うんです(震え声)。
そんな言い訳を言いつつ。
ではどうぞ~。
剣道
とある日。
アイカとヒナギクは、白皇学院の道場に足を運んでいた。
「というか、私が剣道やってるのってもう忘れられてるよね」
「そういうこと言わないの」
アイカは時々、こうして白皇学院の道場でヒナギクに剣道の稽古をつけてもらっていた。
学生時代、文武共に優秀だったヒナギクは、今でも道場に顔をだすと歓迎される。
今回もその好意に甘えに来たのだった。
「さ、じゃあ稽古始めましょうか」
「うん」
ストレッチや準備体操を終え、二人は床に座ると、防具をつけはじめた。
ヒナギクはもちろん、アイカの方も手慣れた手つきで防具をつけていく。
「よし。じゃあ打って来なさい」
「うん。行くよ!」
掛け声とともに、アイカは竹刀を振り下ろす。
打込みの稽古だ。
面、小手、胴、と正確に竹刀を打ち込んでいく。
「そうそう、そういう感じ」
ヒナギクの言葉に反応せず、ひたすら竹刀を振り下ろす。
「はぁ……はぁ……はぁ…」
二十分ほど同じ動作を繰り返し、次は連続技の打込みをする。
面から面、小手から面、小手面から小手面、と色々なパターンで打ち込んでいく。
このメニューを三十分。
幼いアイカの体力では、このメニューでも息が上がる。
「よし、じゃあ少し休憩しましょうか」
アイカの疲労を見て、ヒナギクがそう口にする。
「はぁ……はぁ……う、うん」
床に再び座り込み、防具を外していく。
「ふはー……きっちぃ」
「大分上手く打ち込めるようになってきたわね」
息を整えるアイカに、ヒナギクはそう言葉をかけた。
師からのお褒めの言葉に、アイカの表情が緩む。
「えへへー。なんたってママとパパの子だからねー」
「全く……調子良いんだから」
タオルで汗を拭いながら、ヒナギクは苦笑した。
ヒナギクの教え方が良いのはもちろんだが、アイカ自身、教えられたことをしっかりと踏まえて実践しているからこその上達である。
努力家なのだ、この娘は。
もちろん口に出すとアイカが調子に乗るので、口には出さないが。
「でもそうね……これからもしっかりと練習していけば試合させても良いかもね」
「本当!?」
「うん。東宮君あたりなら勝てるんじゃないかしら?」
「ママ、流石にそれは無理だよ~」
「大丈夫よ、彼弱いから」
「(何気に酷いこと言うね……)」
ヒナギクの言葉に、今度はアイカが苦笑する番だった。
東宮を哀れに思う。きっと今頃、くしゃみをしているに違いない。
「ま、それだけ上達してるってことよ。だからこれからも精進しなさいな」
「うん! よっし、休憩おわりっ!」
しかし、東宮に同情するのも一瞬であった。
ヒナギクの激励に気を良くしたアイカは、急いで防具を付け直し、立ち上がった。
東宮、実に哀れである。
頭の片隅に微粒子ほど存在していた東宮への同情をほっぽりだしたアイカは、竹刀をその手に持ち、ヒナギクへビシッと向ける。
「そうと決まればママ! これからは実戦で稽古しようよ!」
「ふふ。調子に乗っちゃって……」
「直ぐに追いぬいてやるんだから!」
「あら? 私の稽古、厳しいわよ?」
アイカの挑戦に不敵な笑みを浮かべ、ヒナギクも立ち上がる。
「じゃあ……行くよ?」
「ええ。来なさい」
互いに中段の構えをとり、剣先を相手に向けた。
すっ、と息を止め、勢い良く足を前に出す。
「メェ――――ン!」
「コテェ――――!」
互いを見合うこと数秒後。
白皇学院の剣道場に、二つの元気な声と、竹刀同士がぶつかり合う音が響いた。
End
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