関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
Top | ハヤヒナSS | あやさきけ | イラスト | 日記 |
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
このブログで書き始め、記念すべき第一号となるハヤヒナ小説。
前のサイトから過去作をUPしながらも、こういった新作を書いていきたいところです。
それではどうぞ。
春待ちの一コマ
前のサイトから過去作をUPしながらも、こういった新作を書いていきたいところです。
それではどうぞ。
春待ちの一コマ
「ねぇハヤテ君」
雪解けも進み、春の到来を身に感じられるようになってきたこの頃。
それでもやっぱり寒いなぁ、とコートの襟元を寄せていたら、傍らで歩いていたヒナギクさんが話しかけてきた。
「はい、なんですか?」
返事をする、と同時に、コートを掴んでいた手を、ヒナギクさんが掴んだ。
「……? 僕の手がどうかしましたか?」
頭に疑問符を浮かべながら僕が彼女の顔を見ると、ヒナギクさんは「どうもしないけど」、と答えて、
「……手、冷たかったから、繋ぎたくて」
ぎゅ、と掴んでいた手を握った。
柔らかくて、でもひんやりとした彼女の手の感触が掌から伝わってくる。
「ああ、本当に冷たいですね」
「うん…。だから繋ぎたかったんだけど…ダメ?」
僕の言葉に、上目使いで聞き返す彼女は反則だと思う。
「ダメなわけないじゃないですか」
(というか、聞く前に繋いでたしね)
そんなことを思いながら内心で苦笑しながらも、
「……ありがと」
「いえいえ」
僕の言葉に本当に嬉しそうな顔をするヒナギクさんの手を、僕は優しく握り返した。
この記事にコメントする
カウンター
カテゴリー
小説は下へ行くほど古いものになります。
最新コメント
リンク
ブログ内検索
最古記事
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/04)
(02/04)