関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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こうやって(一応)同人小説書いてるからには、一度でいいからコミケとかで本出したいよね!
世の中には実際出してる方が大勢いらっしゃるし、いつかはそこまで辿り着けるレベルになりたい。
うん……でもま、山形っていう東北の田舎じゃあそれも夢のまた夢だし、それ以前にサークルとか入らなきゃいけないんじゃないっけ?
良くわかんないや(笑)
某ひ○たのゆめではそういった活動してるみたいだけど、あそこハヤヒナ禁止令発されてた気がするんだよねぇ……。
なんにしろ、まだまだ文章力あげなきゃいけないんだよな。
ハヤテ小説書いてる皆さん、いつか一緒に本とか出してみたいですね!
そうなれるよう頑張りたいと思います。
世の中には実際出してる方が大勢いらっしゃるし、いつかはそこまで辿り着けるレベルになりたい。
うん……でもま、山形っていう東北の田舎じゃあそれも夢のまた夢だし、それ以前にサークルとか入らなきゃいけないんじゃないっけ?
良くわかんないや(笑)
某ひ○たのゆめではそういった活動してるみたいだけど、あそこハヤヒナ禁止令発されてた気がするんだよねぇ……。
なんにしろ、まだまだ文章力あげなきゃいけないんだよな。
ハヤテ小説書いてる皆さん、いつか一緒に本とか出してみたいですね!
そうなれるよう頑張りたいと思います。
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どうも皆様、関ヶ原です。
はじめに、我らがヒナギク嬢、誕生日おめでとうございます。
いつまでもその慎ましい胸でいてくださ(ry
冗談はさておき、今回の小説は勿論ヒナギク嬢誕生日記念です。
ぶっちゃけかなり悩みました。
小説書きながら三日間悩みました。
どういう文章がいいのか、悩みに悩んだ結果がこれだよ!
この小説に対する批判等は受け付けません。
もう締め切りました。
求めるのはヒナギク嬢への祝辞のみ!
ハッピーバースデーヒナギク!
プレゼントがこんな拙文でゴメンよ!
もっと精進するよ!
おっと、そろそろバイトの時間じゃないか。
それでは急ぐ形になってしまいましたが、どうぞ~☆
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、ハヤテ君」
慎ましいホールケーキに、小さな蝋燭が数本。
夜の生徒会室は薄暗闇に包まれ、その数本の炎と月の光だけがその場の二人を照らしている。
春の足音が聞こえてくる今日、三月三日。
生徒会室の主はこの日、その生命が誕生した日を迎えた。
『喧騒と優しさに包まれながら』
僅かな明かりに包まれながら、桂ヒナギクは静かに蝋燭の日を消した。
自分たちを間近で照らしていた存在は消え、月の光だけが二人に照りつぐ。
ヒナギクが蝋燭を消したのを見届け、ヒナギクの傍らに座っていた綾崎ハヤテが、再度祝いの言葉を言った。
「改めて、お誕生日おめでとうございます」
「改めて、ありがとう」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは笑顔で答える。
「こうして誕生日をハヤテ君と迎えられるなんて、本当、嬉しい」
「僕もです」
ヒナギクが肩を寄せてきたので、ハヤテも同じようにヒナギクの細肩に肩を寄せた。
肩が触れ合い、ヒナギクの体温がハヤテに伝わってくる。
「ヒナギクさん、暖かいです」
「ふふ。ハヤテ君こそ、とっても暖かいじゃない」
「そうですか?」
「そうよ」
二人して可笑しそうにくすくすと笑いながら、互いの体温をその身でしっかりと感じ取る。
そのまま静かに目を閉じれば、ひな祭り祭りの喧騒が耳に届いてきた。
祭りの熱気も、まだまだ冷める様子はない。
「こうしていると思い出しますね」
祭りの喧騒を静かに聴きながら、ハヤテが呟く。
「初めてヒナギクさんの誕生日を祝ったときも、こうして二人で生徒会室にいたじゃないですか」
「あの時はハヤテ君が大遅刻したのよね、確か」
ヒナギクの言葉に、ハヤテが「う…」と喉が詰まったような声を出した。
当時の事を思い出したようだ。
「……あの時は本当にすみませんでした」
「ふふ……。今回はちゃんといるんだから、許してあげる」
そんなハヤテを可笑しそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテの身体に腕を回した。
「だから、今日はずっと一緒なんだから!」
ハヤテの腕に頬を寄せるヒナギクはまるで猫のようだ。
その姿を愛しく思いながら、ハヤテもヒナギクと同じように、ヒナギクの身体に己の腕を回した。
「そうですね、ずっと一緒にいましょう」
耳元にそっと呟くと、ヒナギクは嬉しそうに、くすぐったそうに笑う。
夜更け、というにはまだ時間がある。
あと数時間は二人きりでいられる。
「……ねぇハヤテ君」
「はい?」
「プレゼント、頂戴?」
「……喜んで」
名前を呼ばれ、振り向いたハヤテの眼前には、ヒナギクの唇があった。
その唇にハヤテは自分の唇を重ねた。
再び、祭りの喧騒のみが聞こえてくる。
「……今だけはちょっとロマンチックじゃなかったかな」
いい雰囲気を台無しにされた気分だわ、と呟くヒナギクだったが、
「でも、こんな誕生日の夜も悪くないわ」
静かな夜で祝う誕生日も良いけれど、こんな誕生日も良いのかもしれない。
生徒会室のテラスから聞こえる生徒たちの声に、ヒナギクは目を細める。
「何だか、皆が私を祝ってくれているみたい」
「それは間違いではないと思いますよ」
そんなヒナギクに相槌を打ちながら、「でも、」とハヤテは言葉を紡いだ。
「ヒナギクさんを祝う気持ちが一番強いのは僕だと思いますけどね」
「クスッ……何よそれ」
「事実ですから」
「本当、ハヤテ君はバカなんだから」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは照れくさそうに笑う。
照れくさそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテは二度目のキスをハヤテに強請る。
「……だったら、もっとプレゼントを頂戴?」
「喜んで」
ハヤテの言葉に嬉しそうにヒナギクは微笑むと、静かに目を閉じてハヤテの唇を待つ。
「お誕生日おめでとうございます、ヒナギクさん」
「……ん」
二度目のキスをした時、再び耳には祭りの喧騒が入る。
しかしそんな喧騒すら、自分を祝福するバースデーコールのように思えて、もっとこの時が続けばいいとヒナギクは思う。
生徒たちの楽しい宴も、恋人たちの優しい宴も。
溢れる喧騒と静けさ、矛盾する二つの優しさの中にその身を預けながら、
「………ありがとう」
この綺麗な月明かりの下で、負けないぐらいに美しい笑顔を、ヒナギクは浮かべたのだった。
End
はじめに、我らがヒナギク嬢、誕生日おめでとうございます。
いつまでもその慎ましい胸でいてくださ(ry
冗談はさておき、今回の小説は勿論ヒナギク嬢誕生日記念です。
ぶっちゃけかなり悩みました。
小説書きながら三日間悩みました。
どういう文章がいいのか、悩みに悩んだ結果がこれだよ!
この小説に対する批判等は受け付けません。
もう締め切りました。
求めるのはヒナギク嬢への祝辞のみ!
ハッピーバースデーヒナギク!
プレゼントがこんな拙文でゴメンよ!
もっと精進するよ!
おっと、そろそろバイトの時間じゃないか。
それでは急ぐ形になってしまいましたが、どうぞ~☆
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、ハヤテ君」
慎ましいホールケーキに、小さな蝋燭が数本。
夜の生徒会室は薄暗闇に包まれ、その数本の炎と月の光だけがその場の二人を照らしている。
春の足音が聞こえてくる今日、三月三日。
生徒会室の主はこの日、その生命が誕生した日を迎えた。
『喧騒と優しさに包まれながら』
僅かな明かりに包まれながら、桂ヒナギクは静かに蝋燭の日を消した。
自分たちを間近で照らしていた存在は消え、月の光だけが二人に照りつぐ。
ヒナギクが蝋燭を消したのを見届け、ヒナギクの傍らに座っていた綾崎ハヤテが、再度祝いの言葉を言った。
「改めて、お誕生日おめでとうございます」
「改めて、ありがとう」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは笑顔で答える。
「こうして誕生日をハヤテ君と迎えられるなんて、本当、嬉しい」
「僕もです」
ヒナギクが肩を寄せてきたので、ハヤテも同じようにヒナギクの細肩に肩を寄せた。
肩が触れ合い、ヒナギクの体温がハヤテに伝わってくる。
「ヒナギクさん、暖かいです」
「ふふ。ハヤテ君こそ、とっても暖かいじゃない」
「そうですか?」
「そうよ」
二人して可笑しそうにくすくすと笑いながら、互いの体温をその身でしっかりと感じ取る。
そのまま静かに目を閉じれば、ひな祭り祭りの喧騒が耳に届いてきた。
祭りの熱気も、まだまだ冷める様子はない。
「こうしていると思い出しますね」
祭りの喧騒を静かに聴きながら、ハヤテが呟く。
「初めてヒナギクさんの誕生日を祝ったときも、こうして二人で生徒会室にいたじゃないですか」
「あの時はハヤテ君が大遅刻したのよね、確か」
ヒナギクの言葉に、ハヤテが「う…」と喉が詰まったような声を出した。
当時の事を思い出したようだ。
「……あの時は本当にすみませんでした」
「ふふ……。今回はちゃんといるんだから、許してあげる」
そんなハヤテを可笑しそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテの身体に腕を回した。
「だから、今日はずっと一緒なんだから!」
ハヤテの腕に頬を寄せるヒナギクはまるで猫のようだ。
その姿を愛しく思いながら、ハヤテもヒナギクと同じように、ヒナギクの身体に己の腕を回した。
「そうですね、ずっと一緒にいましょう」
耳元にそっと呟くと、ヒナギクは嬉しそうに、くすぐったそうに笑う。
夜更け、というにはまだ時間がある。
あと数時間は二人きりでいられる。
「……ねぇハヤテ君」
「はい?」
「プレゼント、頂戴?」
「……喜んで」
名前を呼ばれ、振り向いたハヤテの眼前には、ヒナギクの唇があった。
その唇にハヤテは自分の唇を重ねた。
再び、祭りの喧騒のみが聞こえてくる。
「……今だけはちょっとロマンチックじゃなかったかな」
いい雰囲気を台無しにされた気分だわ、と呟くヒナギクだったが、
「でも、こんな誕生日の夜も悪くないわ」
静かな夜で祝う誕生日も良いけれど、こんな誕生日も良いのかもしれない。
生徒会室のテラスから聞こえる生徒たちの声に、ヒナギクは目を細める。
「何だか、皆が私を祝ってくれているみたい」
「それは間違いではないと思いますよ」
そんなヒナギクに相槌を打ちながら、「でも、」とハヤテは言葉を紡いだ。
「ヒナギクさんを祝う気持ちが一番強いのは僕だと思いますけどね」
「クスッ……何よそれ」
「事実ですから」
「本当、ハヤテ君はバカなんだから」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは照れくさそうに笑う。
照れくさそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテは二度目のキスをハヤテに強請る。
「……だったら、もっとプレゼントを頂戴?」
「喜んで」
ハヤテの言葉に嬉しそうにヒナギクは微笑むと、静かに目を閉じてハヤテの唇を待つ。
「お誕生日おめでとうございます、ヒナギクさん」
「……ん」
二度目のキスをした時、再び耳には祭りの喧騒が入る。
しかしそんな喧騒すら、自分を祝福するバースデーコールのように思えて、もっとこの時が続けばいいとヒナギクは思う。
生徒たちの楽しい宴も、恋人たちの優しい宴も。
溢れる喧騒と静けさ、矛盾する二つの優しさの中にその身を預けながら、
「………ありがとう」
この綺麗な月明かりの下で、負けないぐらいに美しい笑顔を、ヒナギクは浮かべたのだった。
End
どうも皆様、関ヶ原です。
最近裏表ラバーズに一人はまってるこのサイトのアホな管理人です。
デュラララ面白いよ、デュラララ。
さて、数日前から覚悟していた今週のハヤテ、読みました。
無事生還できて嬉しく思います。
内容はまぁあまり言わないでおきますが、俺的には余りダメージないです、ハイ。
むしろほほえましいというかなんというか……(二次元だけど)リア充○ね!という感じです。
ハヤテ嫌いになるとか、そんなことは頭の片隅にも浮かんできませんでしたが、もうぶっちゃけます。
懺悔します。
アテネのアホ毛に萌えてしまいました。
私の拙文スキーなハヤヒナ読者の皆様、スイマセン。
どうやら私はアホ毛も好きだったようです。
あ、誤解のないように言いますが、別にハヤヒナからハヤアテに目覚めたというわけではありません。
アホ毛に目覚めただけでございます。
そういえば前兆はありました……。
棒種な運命でも、月の女神(※都合により名前は伏せさせていただきます)が好きだったり、友達の書くオリジナル小説でもアホ毛キャラに内心ときめいていたり……(そのキャラに主人公は理不尽な暴力を受けるわけですが)。
まさかアテネのアホ毛があれほど萌えるものだったとは、一生の不覚。
反省としてハヤヒナの妄想の旅に出かけようかなぁと思っていたり。
以下の文章は今週の話を見て即興で作った短文です。
雑でスイマセン><
タイトルは皆様予想が付くでしょう、『アホ毛』
「あれ? ヒナギクさん」
「え?」
もはや当たり前となってしまった、放課後のハヤテ君との共同作業。
書類の山と格闘していた私にハヤテ君の声が掛けられたのは、その作業も半ばにさしかかった時だった。
「ここ、毛が」
「へ?」
隣で仕事をしていたハヤテ君の細白い指が、私の髪に触れる。
「ひゃ…」
突然の行動とこそばゆさに思わず声が出てしまうが、ハヤテ君は気にした様子もなく、
「アホ毛、出てますよ」
旋毛辺りの髪を抓みながら、言った。
「……アホ毛?」
「はい」
ハヤテ君の言葉に一瞬戸惑うが、その意味を理解して思わず頬が熱くなった。
「――――っ」
「あっ」
恥ずかしさで毛を掴んでいたハヤテ君の手を払う。
私だって女の子、一応身嗜みには気を使う。
「……痛いですよ」
「わ、悪かったわよ」
残念そうにこちらを見つめるハヤテ君の視線を受けながらも、手鏡で旋毛辺りを反射させると、確かに細くまとまった一束の毛がぴょんと飛び出していた。
「(うわ~~~!!)」
さらに頬が熱くなる。
手を被せても、バネのように再び起き上がってくる。
不幸なことに、今日は櫛を持ってきていなかった。
「な、直れこのっ!」
無駄だと分かりつつも手櫛で梳いてはみるが、やはり効果はない。
美希たちならともかく、ハヤテ君に見られるなんて……っ!
好きな人に見られた、というのが私の羞恥心の大半を占めていた。
「はぁ……」
こうなってしまってはもうドライヤーを使うしかないだろう。
アホ毛をそのままにして、私は深くため息を吐く。
髪の毛一本で落ち込む私は、十分女の子だろう、と内心皮肉言いながら。
「あの……」
そんな私に、ハヤテ君が恐る恐る声をかけてきた。
ハヤテ君の方へ顔を向けた私に、彼は言う。
「アホ毛って……そんなに嫌なものなんですか?」
「え?」
その表情はどこか困ったよう。
「どういう…?」
「いやあの、その……僕はヒナギクさんのアホ毛、可愛いと思ってしまったものですから」
「へ?」
その困り顔で言われた私は、もっと困り顔。
「可愛いって…アホ毛が?」
「いや、ヒナギクさんのアホ毛が」
「? ?」
ヤバい、どういう反応をすればいいのだろう私は。
返答に困っていると、ハヤテ君が言葉を続ける。
「ヒナギクさんのアホ毛が可愛いなぁ―――って見てたら、ヒナギクさん凄くアホ毛気にしてたじゃないですか」
「それはまぁ……一応女の子だし」
「だからヒナギクさんのアホ毛を可愛いと思ったこと、なんか申し訳ない気がして」
あぁ、なるほど。だから困ったような表情を浮かべていたのか。
「別にいいわよ」
「え?」
そういうことなら、気にすることもないか。
「だってハヤテ君、私のこのアホ毛を可愛いと思ってくれたんでしょ?」
「はい」
頷く彼を見て、私の羞恥心はなくなった。
元々好きな人の視線を気にしてちょっとブルーになっていたのだから。
その好きな人がこのアホ毛を好いてくれるなら、気にする心配がどこにあるのか。
「ねぇハヤテ君」
「はい、何でしょう」
「さっきみたいに……その、してくれる?」
「へ?」
先ほどとは意味合いの違う困り顔を浮かべるハヤテ君に、「ん」といって私は頭を差し出す。
ちょうどアホ毛がある、旋毛辺りを。
「頭、撫でて?」
「――――あぁ、そういうことですか」
私の言葉にハヤテ君はようやく意味を理解してくれたらしい。
「喜んで」という言葉とともに私の髪を梳き始める、愛しい彼の指。
「ご気分は如何ですか? お嬢様」
「凄く幸せ♪」
その指の動きを心地良いと感じながら、私は身体を預けるように、ハヤテ君へと寄りかかった。
「暫くこうしてもらってもいい?」
「お気に召すままに」
好きな人が喜んでくれるならアホ毛も悪くないな。
そんなことを思った、幸せな放課後の一時だった。
End
最近裏表ラバーズに一人はまってるこのサイトのアホな管理人です。
デュラララ面白いよ、デュラララ。
さて、数日前から覚悟していた今週のハヤテ、読みました。
無事生還できて嬉しく思います。
内容はまぁあまり言わないでおきますが、俺的には余りダメージないです、ハイ。
むしろほほえましいというかなんというか……(二次元だけど)リア充○ね!という感じです。
ハヤテ嫌いになるとか、そんなことは頭の片隅にも浮かんできませんでしたが、もうぶっちゃけます。
懺悔します。
アテネのアホ毛に萌えてしまいました。
私の拙文スキーなハヤヒナ読者の皆様、スイマセン。
どうやら私はアホ毛も好きだったようです。
あ、誤解のないように言いますが、別にハヤヒナからハヤアテに目覚めたというわけではありません。
アホ毛に目覚めただけでございます。
そういえば前兆はありました……。
棒種な運命でも、月の女神(※都合により名前は伏せさせていただきます)が好きだったり、友達の書くオリジナル小説でもアホ毛キャラに内心ときめいていたり……(そのキャラに主人公は理不尽な暴力を受けるわけですが)。
まさかアテネのアホ毛があれほど萌えるものだったとは、一生の不覚。
反省としてハヤヒナの妄想の旅に出かけようかなぁと思っていたり。
以下の文章は今週の話を見て即興で作った短文です。
雑でスイマセン><
タイトルは皆様予想が付くでしょう、『アホ毛』
「あれ? ヒナギクさん」
「え?」
もはや当たり前となってしまった、放課後のハヤテ君との共同作業。
書類の山と格闘していた私にハヤテ君の声が掛けられたのは、その作業も半ばにさしかかった時だった。
「ここ、毛が」
「へ?」
隣で仕事をしていたハヤテ君の細白い指が、私の髪に触れる。
「ひゃ…」
突然の行動とこそばゆさに思わず声が出てしまうが、ハヤテ君は気にした様子もなく、
「アホ毛、出てますよ」
旋毛辺りの髪を抓みながら、言った。
「……アホ毛?」
「はい」
ハヤテ君の言葉に一瞬戸惑うが、その意味を理解して思わず頬が熱くなった。
「――――っ」
「あっ」
恥ずかしさで毛を掴んでいたハヤテ君の手を払う。
私だって女の子、一応身嗜みには気を使う。
「……痛いですよ」
「わ、悪かったわよ」
残念そうにこちらを見つめるハヤテ君の視線を受けながらも、手鏡で旋毛辺りを反射させると、確かに細くまとまった一束の毛がぴょんと飛び出していた。
「(うわ~~~!!)」
さらに頬が熱くなる。
手を被せても、バネのように再び起き上がってくる。
不幸なことに、今日は櫛を持ってきていなかった。
「な、直れこのっ!」
無駄だと分かりつつも手櫛で梳いてはみるが、やはり効果はない。
美希たちならともかく、ハヤテ君に見られるなんて……っ!
好きな人に見られた、というのが私の羞恥心の大半を占めていた。
「はぁ……」
こうなってしまってはもうドライヤーを使うしかないだろう。
アホ毛をそのままにして、私は深くため息を吐く。
髪の毛一本で落ち込む私は、十分女の子だろう、と内心皮肉言いながら。
「あの……」
そんな私に、ハヤテ君が恐る恐る声をかけてきた。
ハヤテ君の方へ顔を向けた私に、彼は言う。
「アホ毛って……そんなに嫌なものなんですか?」
「え?」
その表情はどこか困ったよう。
「どういう…?」
「いやあの、その……僕はヒナギクさんのアホ毛、可愛いと思ってしまったものですから」
「へ?」
その困り顔で言われた私は、もっと困り顔。
「可愛いって…アホ毛が?」
「いや、ヒナギクさんのアホ毛が」
「? ?」
ヤバい、どういう反応をすればいいのだろう私は。
返答に困っていると、ハヤテ君が言葉を続ける。
「ヒナギクさんのアホ毛が可愛いなぁ―――って見てたら、ヒナギクさん凄くアホ毛気にしてたじゃないですか」
「それはまぁ……一応女の子だし」
「だからヒナギクさんのアホ毛を可愛いと思ったこと、なんか申し訳ない気がして」
あぁ、なるほど。だから困ったような表情を浮かべていたのか。
「別にいいわよ」
「え?」
そういうことなら、気にすることもないか。
「だってハヤテ君、私のこのアホ毛を可愛いと思ってくれたんでしょ?」
「はい」
頷く彼を見て、私の羞恥心はなくなった。
元々好きな人の視線を気にしてちょっとブルーになっていたのだから。
その好きな人がこのアホ毛を好いてくれるなら、気にする心配がどこにあるのか。
「ねぇハヤテ君」
「はい、何でしょう」
「さっきみたいに……その、してくれる?」
「へ?」
先ほどとは意味合いの違う困り顔を浮かべるハヤテ君に、「ん」といって私は頭を差し出す。
ちょうどアホ毛がある、旋毛辺りを。
「頭、撫でて?」
「――――あぁ、そういうことですか」
私の言葉にハヤテ君はようやく意味を理解してくれたらしい。
「喜んで」という言葉とともに私の髪を梳き始める、愛しい彼の指。
「ご気分は如何ですか? お嬢様」
「凄く幸せ♪」
その指の動きを心地良いと感じながら、私は身体を預けるように、ハヤテ君へと寄りかかった。
「暫くこうしてもらってもいい?」
「お気に召すままに」
好きな人が喜んでくれるならアホ毛も悪くないな。
そんなことを思った、幸せな放課後の一時だった。
End
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