関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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どうも皆様、関ヶ原です。
はじめに、我らがヒナギク嬢、誕生日おめでとうございます。
いつまでもその慎ましい胸でいてくださ(ry
冗談はさておき、今回の小説は勿論ヒナギク嬢誕生日記念です。
ぶっちゃけかなり悩みました。
小説書きながら三日間悩みました。
どういう文章がいいのか、悩みに悩んだ結果がこれだよ!
この小説に対する批判等は受け付けません。
もう締め切りました。
求めるのはヒナギク嬢への祝辞のみ!
ハッピーバースデーヒナギク!
プレゼントがこんな拙文でゴメンよ!
もっと精進するよ!
おっと、そろそろバイトの時間じゃないか。
それでは急ぐ形になってしまいましたが、どうぞ~☆
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、ハヤテ君」
慎ましいホールケーキに、小さな蝋燭が数本。
夜の生徒会室は薄暗闇に包まれ、その数本の炎と月の光だけがその場の二人を照らしている。
春の足音が聞こえてくる今日、三月三日。
生徒会室の主はこの日、その生命が誕生した日を迎えた。
『喧騒と優しさに包まれながら』
僅かな明かりに包まれながら、桂ヒナギクは静かに蝋燭の日を消した。
自分たちを間近で照らしていた存在は消え、月の光だけが二人に照りつぐ。
ヒナギクが蝋燭を消したのを見届け、ヒナギクの傍らに座っていた綾崎ハヤテが、再度祝いの言葉を言った。
「改めて、お誕生日おめでとうございます」
「改めて、ありがとう」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは笑顔で答える。
「こうして誕生日をハヤテ君と迎えられるなんて、本当、嬉しい」
「僕もです」
ヒナギクが肩を寄せてきたので、ハヤテも同じようにヒナギクの細肩に肩を寄せた。
肩が触れ合い、ヒナギクの体温がハヤテに伝わってくる。
「ヒナギクさん、暖かいです」
「ふふ。ハヤテ君こそ、とっても暖かいじゃない」
「そうですか?」
「そうよ」
二人して可笑しそうにくすくすと笑いながら、互いの体温をその身でしっかりと感じ取る。
そのまま静かに目を閉じれば、ひな祭り祭りの喧騒が耳に届いてきた。
祭りの熱気も、まだまだ冷める様子はない。
「こうしていると思い出しますね」
祭りの喧騒を静かに聴きながら、ハヤテが呟く。
「初めてヒナギクさんの誕生日を祝ったときも、こうして二人で生徒会室にいたじゃないですか」
「あの時はハヤテ君が大遅刻したのよね、確か」
ヒナギクの言葉に、ハヤテが「う…」と喉が詰まったような声を出した。
当時の事を思い出したようだ。
「……あの時は本当にすみませんでした」
「ふふ……。今回はちゃんといるんだから、許してあげる」
そんなハヤテを可笑しそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテの身体に腕を回した。
「だから、今日はずっと一緒なんだから!」
ハヤテの腕に頬を寄せるヒナギクはまるで猫のようだ。
その姿を愛しく思いながら、ハヤテもヒナギクと同じように、ヒナギクの身体に己の腕を回した。
「そうですね、ずっと一緒にいましょう」
耳元にそっと呟くと、ヒナギクは嬉しそうに、くすぐったそうに笑う。
夜更け、というにはまだ時間がある。
あと数時間は二人きりでいられる。
「……ねぇハヤテ君」
「はい?」
「プレゼント、頂戴?」
「……喜んで」
名前を呼ばれ、振り向いたハヤテの眼前には、ヒナギクの唇があった。
その唇にハヤテは自分の唇を重ねた。
再び、祭りの喧騒のみが聞こえてくる。
「……今だけはちょっとロマンチックじゃなかったかな」
いい雰囲気を台無しにされた気分だわ、と呟くヒナギクだったが、
「でも、こんな誕生日の夜も悪くないわ」
静かな夜で祝う誕生日も良いけれど、こんな誕生日も良いのかもしれない。
生徒会室のテラスから聞こえる生徒たちの声に、ヒナギクは目を細める。
「何だか、皆が私を祝ってくれているみたい」
「それは間違いではないと思いますよ」
そんなヒナギクに相槌を打ちながら、「でも、」とハヤテは言葉を紡いだ。
「ヒナギクさんを祝う気持ちが一番強いのは僕だと思いますけどね」
「クスッ……何よそれ」
「事実ですから」
「本当、ハヤテ君はバカなんだから」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは照れくさそうに笑う。
照れくさそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテは二度目のキスをハヤテに強請る。
「……だったら、もっとプレゼントを頂戴?」
「喜んで」
ハヤテの言葉に嬉しそうにヒナギクは微笑むと、静かに目を閉じてハヤテの唇を待つ。
「お誕生日おめでとうございます、ヒナギクさん」
「……ん」
二度目のキスをした時、再び耳には祭りの喧騒が入る。
しかしそんな喧騒すら、自分を祝福するバースデーコールのように思えて、もっとこの時が続けばいいとヒナギクは思う。
生徒たちの楽しい宴も、恋人たちの優しい宴も。
溢れる喧騒と静けさ、矛盾する二つの優しさの中にその身を預けながら、
「………ありがとう」
この綺麗な月明かりの下で、負けないぐらいに美しい笑顔を、ヒナギクは浮かべたのだった。
End
はじめに、我らがヒナギク嬢、誕生日おめでとうございます。
いつまでもその慎ましい胸でいてくださ(ry
冗談はさておき、今回の小説は勿論ヒナギク嬢誕生日記念です。
ぶっちゃけかなり悩みました。
小説書きながら三日間悩みました。
どういう文章がいいのか、悩みに悩んだ結果がこれだよ!
この小説に対する批判等は受け付けません。
もう締め切りました。
求めるのはヒナギク嬢への祝辞のみ!
ハッピーバースデーヒナギク!
プレゼントがこんな拙文でゴメンよ!
もっと精進するよ!
おっと、そろそろバイトの時間じゃないか。
それでは急ぐ形になってしまいましたが、どうぞ~☆
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、ハヤテ君」
慎ましいホールケーキに、小さな蝋燭が数本。
夜の生徒会室は薄暗闇に包まれ、その数本の炎と月の光だけがその場の二人を照らしている。
春の足音が聞こえてくる今日、三月三日。
生徒会室の主はこの日、その生命が誕生した日を迎えた。
『喧騒と優しさに包まれながら』
僅かな明かりに包まれながら、桂ヒナギクは静かに蝋燭の日を消した。
自分たちを間近で照らしていた存在は消え、月の光だけが二人に照りつぐ。
ヒナギクが蝋燭を消したのを見届け、ヒナギクの傍らに座っていた綾崎ハヤテが、再度祝いの言葉を言った。
「改めて、お誕生日おめでとうございます」
「改めて、ありがとう」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは笑顔で答える。
「こうして誕生日をハヤテ君と迎えられるなんて、本当、嬉しい」
「僕もです」
ヒナギクが肩を寄せてきたので、ハヤテも同じようにヒナギクの細肩に肩を寄せた。
肩が触れ合い、ヒナギクの体温がハヤテに伝わってくる。
「ヒナギクさん、暖かいです」
「ふふ。ハヤテ君こそ、とっても暖かいじゃない」
「そうですか?」
「そうよ」
二人して可笑しそうにくすくすと笑いながら、互いの体温をその身でしっかりと感じ取る。
そのまま静かに目を閉じれば、ひな祭り祭りの喧騒が耳に届いてきた。
祭りの熱気も、まだまだ冷める様子はない。
「こうしていると思い出しますね」
祭りの喧騒を静かに聴きながら、ハヤテが呟く。
「初めてヒナギクさんの誕生日を祝ったときも、こうして二人で生徒会室にいたじゃないですか」
「あの時はハヤテ君が大遅刻したのよね、確か」
ヒナギクの言葉に、ハヤテが「う…」と喉が詰まったような声を出した。
当時の事を思い出したようだ。
「……あの時は本当にすみませんでした」
「ふふ……。今回はちゃんといるんだから、許してあげる」
そんなハヤテを可笑しそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテの身体に腕を回した。
「だから、今日はずっと一緒なんだから!」
ハヤテの腕に頬を寄せるヒナギクはまるで猫のようだ。
その姿を愛しく思いながら、ハヤテもヒナギクと同じように、ヒナギクの身体に己の腕を回した。
「そうですね、ずっと一緒にいましょう」
耳元にそっと呟くと、ヒナギクは嬉しそうに、くすぐったそうに笑う。
夜更け、というにはまだ時間がある。
あと数時間は二人きりでいられる。
「……ねぇハヤテ君」
「はい?」
「プレゼント、頂戴?」
「……喜んで」
名前を呼ばれ、振り向いたハヤテの眼前には、ヒナギクの唇があった。
その唇にハヤテは自分の唇を重ねた。
再び、祭りの喧騒のみが聞こえてくる。
「……今だけはちょっとロマンチックじゃなかったかな」
いい雰囲気を台無しにされた気分だわ、と呟くヒナギクだったが、
「でも、こんな誕生日の夜も悪くないわ」
静かな夜で祝う誕生日も良いけれど、こんな誕生日も良いのかもしれない。
生徒会室のテラスから聞こえる生徒たちの声に、ヒナギクは目を細める。
「何だか、皆が私を祝ってくれているみたい」
「それは間違いではないと思いますよ」
そんなヒナギクに相槌を打ちながら、「でも、」とハヤテは言葉を紡いだ。
「ヒナギクさんを祝う気持ちが一番強いのは僕だと思いますけどね」
「クスッ……何よそれ」
「事実ですから」
「本当、ハヤテ君はバカなんだから」
ハヤテの言葉に、ヒナギクは照れくさそうに笑う。
照れくさそうに笑いながら、ヒナギクはハヤテは二度目のキスをハヤテに強請る。
「……だったら、もっとプレゼントを頂戴?」
「喜んで」
ハヤテの言葉に嬉しそうにヒナギクは微笑むと、静かに目を閉じてハヤテの唇を待つ。
「お誕生日おめでとうございます、ヒナギクさん」
「……ん」
二度目のキスをした時、再び耳には祭りの喧騒が入る。
しかしそんな喧騒すら、自分を祝福するバースデーコールのように思えて、もっとこの時が続けばいいとヒナギクは思う。
生徒たちの楽しい宴も、恋人たちの優しい宴も。
溢れる喧騒と静けさ、矛盾する二つの優しさの中にその身を預けながら、
「………ありがとう」
この綺麗な月明かりの下で、負けないぐらいに美しい笑顔を、ヒナギクは浮かべたのだった。
End
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