関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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どうも、最近”化物語”にはまってる関ヶ原です。
いやぁ、西尾維新さんの小説は以前から読みたいと思っていたのですが、まさかこれほど面白いものだとは……。
八九寺のような妹が欲しかった…。いや、実際の妹も可愛いんですが、最近思春期のようでして……。
皆さん、妹に甘い幻想を抱くことはいけませんよ(笑)
さて、今回の話ですが、宣言通り七夕の話です。
といっても、相変わらず文章がおかしいところがありますがorz
そうそう、今回は少し、西尾維新さんの作風表現を真似してみたところがあるんですよ。
本当、俺みたいな若輩者なんかが使っていいのか分かりませんが、というか本当に真似すら出来ているか分かりませんが!!
とにかく、更新でございます。
本当は私の自称・愛弟子(笑)である自由人さんに贈ろうかとも考えたんですが、それはまた今度で…。
スイマセン、自由人さん(汗)
まぁそんな感じですので♪
それではどうぞ~☆
昔の僕は、願いが叶うような話を一切信じてはいなかった。
理由は簡単だ。
願ったところで、叶わないことを知っていたから。
願い過ぎて、裏切られて、諦めてしまっていたから。
だからサンタクロースの話も信じなかったし、どんなことでも、願いが叶うわけなんてない、と。
所詮は夢物語なのだと。
ナギお嬢様に出会い、そして彼女に逢うまでは、ずっとそう思っていた―――。
『七夕の日』
七月七日という日は、彦星と織姫が年に一度出会うことが出来るという、まぁ一般的に言えば七夕である。
道を少し歩けば、それぞれの家庭のベランダから、短冊が吊るされた笹がちらほらと見られる。
そんな日の夜、傍らで短冊を吊るす彼女を見ながら、僕はふと思う。
人生とはわからないな、と。
ほんの数年、いや、数ヶ月前の僕が今の僕を見たら驚くに違いない。
七夕の日に、笑顔で短冊を吊るす僕を見たら。
そう思うと、思わず苦笑してしまう。
「ん?どうしたの、ハヤテ君?」
そんな僕に気づいてか、隣のヒナギクさんが話しかけてきた。
「いえ、人生とはわからないものだなぁ、と思ってただけですよ」
「どうしたの、急に?」
不思議そうな表情を浮かべるヒナギクさん。まぁ、意味はわからないだろう。
しかし僕の過去の話なんて聞いてもいい気持ちになるはずがないので、取り合えず曖昧に誤魔化そう。
「なんとなく、そう思っただけですよ」
「ふうん……」
「まぁ言うなら、可愛げもない男の子に呆れていた、みたいな?」
小さく微笑んで僕がそう答えると、ヒナギクさんは「何よそれ」と言って、笑う。
「言いたいことがあるならはっきり言いなさい、ハヤテ君」
それでも気になるのか、端整な顔をずい、と僕に近づけるヒナギクさん。
そりゃ、彼女の性格からすればこうなることも考えられたのだけれど。
「言いたいこと、ですか」
「そうよ」
僕の言いたいこと、か。
今思えば昔の――少し前の僕は本当に半分人生捨てた風に生きていて、こんな風に好きな人と仲良く七夕を過ごせる日々が来るなんて、頭の片隅にも思い浮かんでこなかった。
願いごとをしても無駄だ、と諦めていた僕に、再び願いごとをする楽しみを教えてくれる人がいるなんて、思わなかった。
「そうですね―――」
だから、そのお礼(なのかどうかはわからないけれど)に、僕が伝えたいこと、願いたいことは。
「―――言いたいことなら、短冊に書きましたから。それを見てください……っと」
彼女に真似て、笹に短冊を吊るす。
七月の夜風に笹が揺らされ、ヒナギクさんの眼前に僕の短冊が晒される。
「どれどれ………え?」
それを手に取り、ヒナギクさんが僕の願いに目を通す。
「これがハヤテ君のお願いごと?」
「はい♪心からのお願いごとですよ」
まじまじとそれを見つめ、僕の言葉を聞いて、やがて―――笑顔になった。
僕の短冊に書かれていたのは“ヒナギクさんとずっと一緒にいられますように”という、まぁありきたりといえばありきたりなものだった。
それでも、僕にとってはこれ以上願い事にふさわしいものはない。
彦星と織姫に願う価値のあるものだと思っている。
億万長者?世界征服?そんなもの、どうだっていいのだ。
ヒナギクさんと一緒にいられれば。
そんな僕の心情を知ってか知らずか、ヒナギクさんは相変わらず笑顔で僕の方を見ている。
「ねぇハヤテ君」
ヒナギクさんは口を開き、そして。
「ハヤテ君の願い、叶うと良いわね♪」
今度はヒナギクさんの短冊を、僕に差し出してきた。
「え?」
「ね♪」
これは、見ろ、ということなのだろう。
ヒナギクさんの笑顔に推され、僕は裏返しにされたヒナギクさんの短冊をひっくり返す。
そこには。
“ハヤテ君との子供は、三人くらい欲しいです♪”
思わず噴出してしまうほどの内容だった!
噴出した僕を見てヒナギクさんは満面の笑顔だし、ひょっとして、狙ってた……のか?
………まぁいい。ともあれ。
「叶うといいわね♪」
どうやら僕の願いは叶うことを約束されているらしいことがわかったから、僕もヒナギクさんに負けないくらいの笑顔で言ってやった。
「ええ。叶うといいですね♪」と。
…
昔の僕は、願いが叶うような話を一切信じてはいなかった。
理由は簡単だ。
願ったところで、叶わないことを知っていたから。
願い過ぎて、裏切られて、諦めてしまっていたから。
だからサンタクロースの話も信じなかったし、どんなことでも、願いが叶うわけなんてない、と。
所詮は夢物語なのだと、ずっと思っていた。
でも、大好きな人と七夕の夜空に願った願い事は、絶対に叶うことがわかったから、昔の僕に一言言ってやることにする。
―――願い事も悪くないぞ、と。
夜空を緩やかに流れている天の川で、彦星と織姫が「このお調子者め」と、苦笑を浮かべているような気がした、そんな七夕の日。
End
いやぁ、西尾維新さんの小説は以前から読みたいと思っていたのですが、まさかこれほど面白いものだとは……。
八九寺のような妹が欲しかった…。いや、実際の妹も可愛いんですが、最近思春期のようでして……。
皆さん、妹に甘い幻想を抱くことはいけませんよ(笑)
さて、今回の話ですが、宣言通り七夕の話です。
といっても、相変わらず文章がおかしいところがありますがorz
そうそう、今回は少し、西尾維新さんの作風表現を真似してみたところがあるんですよ。
本当、俺みたいな若輩者なんかが使っていいのか分かりませんが、というか本当に真似すら出来ているか分かりませんが!!
とにかく、更新でございます。
本当は私の自称・愛弟子(笑)である自由人さんに贈ろうかとも考えたんですが、それはまた今度で…。
スイマセン、自由人さん(汗)
まぁそんな感じですので♪
それではどうぞ~☆
昔の僕は、願いが叶うような話を一切信じてはいなかった。
理由は簡単だ。
願ったところで、叶わないことを知っていたから。
願い過ぎて、裏切られて、諦めてしまっていたから。
だからサンタクロースの話も信じなかったし、どんなことでも、願いが叶うわけなんてない、と。
所詮は夢物語なのだと。
ナギお嬢様に出会い、そして彼女に逢うまでは、ずっとそう思っていた―――。
『七夕の日』
七月七日という日は、彦星と織姫が年に一度出会うことが出来るという、まぁ一般的に言えば七夕である。
道を少し歩けば、それぞれの家庭のベランダから、短冊が吊るされた笹がちらほらと見られる。
そんな日の夜、傍らで短冊を吊るす彼女を見ながら、僕はふと思う。
人生とはわからないな、と。
ほんの数年、いや、数ヶ月前の僕が今の僕を見たら驚くに違いない。
七夕の日に、笑顔で短冊を吊るす僕を見たら。
そう思うと、思わず苦笑してしまう。
「ん?どうしたの、ハヤテ君?」
そんな僕に気づいてか、隣のヒナギクさんが話しかけてきた。
「いえ、人生とはわからないものだなぁ、と思ってただけですよ」
「どうしたの、急に?」
不思議そうな表情を浮かべるヒナギクさん。まぁ、意味はわからないだろう。
しかし僕の過去の話なんて聞いてもいい気持ちになるはずがないので、取り合えず曖昧に誤魔化そう。
「なんとなく、そう思っただけですよ」
「ふうん……」
「まぁ言うなら、可愛げもない男の子に呆れていた、みたいな?」
小さく微笑んで僕がそう答えると、ヒナギクさんは「何よそれ」と言って、笑う。
「言いたいことがあるならはっきり言いなさい、ハヤテ君」
それでも気になるのか、端整な顔をずい、と僕に近づけるヒナギクさん。
そりゃ、彼女の性格からすればこうなることも考えられたのだけれど。
「言いたいこと、ですか」
「そうよ」
僕の言いたいこと、か。
今思えば昔の――少し前の僕は本当に半分人生捨てた風に生きていて、こんな風に好きな人と仲良く七夕を過ごせる日々が来るなんて、頭の片隅にも思い浮かんでこなかった。
願いごとをしても無駄だ、と諦めていた僕に、再び願いごとをする楽しみを教えてくれる人がいるなんて、思わなかった。
「そうですね―――」
だから、そのお礼(なのかどうかはわからないけれど)に、僕が伝えたいこと、願いたいことは。
「―――言いたいことなら、短冊に書きましたから。それを見てください……っと」
彼女に真似て、笹に短冊を吊るす。
七月の夜風に笹が揺らされ、ヒナギクさんの眼前に僕の短冊が晒される。
「どれどれ………え?」
それを手に取り、ヒナギクさんが僕の願いに目を通す。
「これがハヤテ君のお願いごと?」
「はい♪心からのお願いごとですよ」
まじまじとそれを見つめ、僕の言葉を聞いて、やがて―――笑顔になった。
僕の短冊に書かれていたのは“ヒナギクさんとずっと一緒にいられますように”という、まぁありきたりといえばありきたりなものだった。
それでも、僕にとってはこれ以上願い事にふさわしいものはない。
彦星と織姫に願う価値のあるものだと思っている。
億万長者?世界征服?そんなもの、どうだっていいのだ。
ヒナギクさんと一緒にいられれば。
そんな僕の心情を知ってか知らずか、ヒナギクさんは相変わらず笑顔で僕の方を見ている。
「ねぇハヤテ君」
ヒナギクさんは口を開き、そして。
「ハヤテ君の願い、叶うと良いわね♪」
今度はヒナギクさんの短冊を、僕に差し出してきた。
「え?」
「ね♪」
これは、見ろ、ということなのだろう。
ヒナギクさんの笑顔に推され、僕は裏返しにされたヒナギクさんの短冊をひっくり返す。
そこには。
“ハヤテ君との子供は、三人くらい欲しいです♪”
思わず噴出してしまうほどの内容だった!
噴出した僕を見てヒナギクさんは満面の笑顔だし、ひょっとして、狙ってた……のか?
………まぁいい。ともあれ。
「叶うといいわね♪」
どうやら僕の願いは叶うことを約束されているらしいことがわかったから、僕もヒナギクさんに負けないくらいの笑顔で言ってやった。
「ええ。叶うといいですね♪」と。
…
昔の僕は、願いが叶うような話を一切信じてはいなかった。
理由は簡単だ。
願ったところで、叶わないことを知っていたから。
願い過ぎて、裏切られて、諦めてしまっていたから。
だからサンタクロースの話も信じなかったし、どんなことでも、願いが叶うわけなんてない、と。
所詮は夢物語なのだと、ずっと思っていた。
でも、大好きな人と七夕の夜空に願った願い事は、絶対に叶うことがわかったから、昔の僕に一言言ってやることにする。
―――願い事も悪くないぞ、と。
夜空を緩やかに流れている天の川で、彦星と織姫が「このお調子者め」と、苦笑を浮かべているような気がした、そんな七夕の日。
End
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