関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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GWは実家で猫と過ごした、関ヶ原です。
こちらも新作のあやさきけ。
相変わらず短文ですorz
で、でも…っ!ほら、短文の方が読者には読みやすいんじゃないかなっ?(言い訳が思い浮かばないので、通りすがりのハムスター:原作16歳に代弁してもらいました)
…まぁその話はおいといて。書きましたんで、どうか読んでください☆
『GWの前日』
連休を控えた前日の午後は、自然と足取りが軽くなるものだ。
私は軽やかにステップを踏みながら、帰路の道をハヤテ君と歩いていた。
「ご機嫌ですね」
「当然でしょ?明日からGWなんだから」
来るべきGWに備えて仕事をやってきたので、今日の仕事はなく、(ナギが学校をサボったので)暇を持て余していたハヤテ君に声をかけてこうして歩いている。
「なるほど…。ヒナギクさんはかなりGWを楽しみにしておられるようですけど…どこかへ出かける予定ですか?」
歩きながらの会話も弾む中、何かを察したのか、ハヤテ君がそんなことを聞いてきた。
「いや、別にないわよ?」
私はその言葉にさらっと答えた。
ハヤテ君がきょとん、とする。
「?」
「何かあるわけではないけれど、休みってなんだか嬉しくなっちゃうのよ」
「………なるほど」
……が、私の言葉を聞くと、私の顔を見て掌をポン、と打った。
「……む、何よその『納得しました』って言う顔は」
「いやいや、納得しましたもので」
「だから何に納得したのよ」
なんだか馬鹿にされている気がして、少しだけ頬を膨らませながら尋ねると、返ってきた答えは、案の定だった。
「――子供ってお休みになると、妙に元気になりますから」
ハヤテ君の頭を、私は思いっきり引っ叩いた。
…
――そして、数年経つ今。
姓を綾崎に変えた私は、眼前に広がる今の状況を見ながらその時の事を思い出していた。
「いやっほぉー!遊びまくるぞーー!!」
「こら、走り回ると転ぶぞ?アイカ」
明日から始まるGWの予定は、家族で山へピクニックに行くことに決まった。
お弁当を作って、私たちが高校時代に訪れた山へ登るのだ。
娘のアイカはそれがよほど嬉しいらしく、リビングの中を飛んだり跳ねたり、駆け回ってハヤテを苦笑させている。
「アイカー、行く前に怪我でもしたらどうするんだ?」
「仕方ないじゃない!ピクニックなんだよ、ピクニック!これが落ち着いていられるかっていうのよ!!」
ぎゃあぎゃあと騒がしい娘を見ると、何故か笑えてきてしまう。
いや、子供に振り回される夫の姿が微笑ましいのかもしれない。
「ヒナギクも何か言ってやってよ…」
そんな風に二人を眺めていたら、ハヤテが泣きついてきた。
娘に極甘のハヤテのことだ。強く注意することもできないからバトンタッチをしてもらいにきたのだろう。
だが……。
「別に、いいじゃない」
「へ?」
私はそれをひらり、とかわした。
「ハヤテが転ばないように相手してあげてよ」
「いや、僕じゃ…ね?」
ハヤテの顔が引きつる。私の反応が余りにも以外だったからだろう。
私はそんなハヤテににこり、と一つ笑顔を送り、こう言った。
「――子供ってお休みになると、妙に元気になるんでしょ?」
数年前の言葉に、私は答えを言う。
「え…?」
「さて!明日のお弁当の準備でもしようかしら」
「え?え?」
「おぉぉぉ!流石はママ!私の『らいばる』だけのことはあるわね!」
「誰がライバルよ?アイカはパパと遊んでなさいねー」
「ちょ、ヒナギク!弁当は僕が……!」
「はーい!ようしパパ!明日のピクニックのために、遊ぼう!!」
「あっ…!もう!だから走っちゃ駄目だって!!」
連休を控えた前日の午後は、自然と足取りが軽くなるものだ。
別に予定があろうとなかろうと、大好きな人と過ごせるには、違いないのだから。
「…さて、私も頑張っちゃおうかしら?」
私は小さく意気込み、調理用具を手に取った。
明日から来たるGWを、あの時以上に楽しみにしながら。
End
こちらも新作のあやさきけ。
相変わらず短文ですorz
で、でも…っ!ほら、短文の方が読者には読みやすいんじゃないかなっ?(言い訳が思い浮かばないので、通りすがりのハムスター:原作16歳に代弁してもらいました)
…まぁその話はおいといて。書きましたんで、どうか読んでください☆
『GWの前日』
連休を控えた前日の午後は、自然と足取りが軽くなるものだ。
私は軽やかにステップを踏みながら、帰路の道をハヤテ君と歩いていた。
「ご機嫌ですね」
「当然でしょ?明日からGWなんだから」
来るべきGWに備えて仕事をやってきたので、今日の仕事はなく、(ナギが学校をサボったので)暇を持て余していたハヤテ君に声をかけてこうして歩いている。
「なるほど…。ヒナギクさんはかなりGWを楽しみにしておられるようですけど…どこかへ出かける予定ですか?」
歩きながらの会話も弾む中、何かを察したのか、ハヤテ君がそんなことを聞いてきた。
「いや、別にないわよ?」
私はその言葉にさらっと答えた。
ハヤテ君がきょとん、とする。
「?」
「何かあるわけではないけれど、休みってなんだか嬉しくなっちゃうのよ」
「………なるほど」
……が、私の言葉を聞くと、私の顔を見て掌をポン、と打った。
「……む、何よその『納得しました』って言う顔は」
「いやいや、納得しましたもので」
「だから何に納得したのよ」
なんだか馬鹿にされている気がして、少しだけ頬を膨らませながら尋ねると、返ってきた答えは、案の定だった。
「――子供ってお休みになると、妙に元気になりますから」
ハヤテ君の頭を、私は思いっきり引っ叩いた。
…
――そして、数年経つ今。
姓を綾崎に変えた私は、眼前に広がる今の状況を見ながらその時の事を思い出していた。
「いやっほぉー!遊びまくるぞーー!!」
「こら、走り回ると転ぶぞ?アイカ」
明日から始まるGWの予定は、家族で山へピクニックに行くことに決まった。
お弁当を作って、私たちが高校時代に訪れた山へ登るのだ。
娘のアイカはそれがよほど嬉しいらしく、リビングの中を飛んだり跳ねたり、駆け回ってハヤテを苦笑させている。
「アイカー、行く前に怪我でもしたらどうするんだ?」
「仕方ないじゃない!ピクニックなんだよ、ピクニック!これが落ち着いていられるかっていうのよ!!」
ぎゃあぎゃあと騒がしい娘を見ると、何故か笑えてきてしまう。
いや、子供に振り回される夫の姿が微笑ましいのかもしれない。
「ヒナギクも何か言ってやってよ…」
そんな風に二人を眺めていたら、ハヤテが泣きついてきた。
娘に極甘のハヤテのことだ。強く注意することもできないからバトンタッチをしてもらいにきたのだろう。
だが……。
「別に、いいじゃない」
「へ?」
私はそれをひらり、とかわした。
「ハヤテが転ばないように相手してあげてよ」
「いや、僕じゃ…ね?」
ハヤテの顔が引きつる。私の反応が余りにも以外だったからだろう。
私はそんなハヤテににこり、と一つ笑顔を送り、こう言った。
「――子供ってお休みになると、妙に元気になるんでしょ?」
数年前の言葉に、私は答えを言う。
「え…?」
「さて!明日のお弁当の準備でもしようかしら」
「え?え?」
「おぉぉぉ!流石はママ!私の『らいばる』だけのことはあるわね!」
「誰がライバルよ?アイカはパパと遊んでなさいねー」
「ちょ、ヒナギク!弁当は僕が……!」
「はーい!ようしパパ!明日のピクニックのために、遊ぼう!!」
「あっ…!もう!だから走っちゃ駄目だって!!」
連休を控えた前日の午後は、自然と足取りが軽くなるものだ。
別に予定があろうとなかろうと、大好きな人と過ごせるには、違いないのだから。
「…さて、私も頑張っちゃおうかしら?」
私は小さく意気込み、調理用具を手に取った。
明日から来たるGWを、あの時以上に楽しみにしながら。
End
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