関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
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どうも、関ヶ原です。
ヒナの使い魔第一章の前編が完成(修正?)できましたので投稿します。
ヒナ魔なのですが、俺が尊敬する小説サイト様の形式を真似して、一話、前編後編の二部構成にすることにしました。
まぁ、たまに三部構成になるときもあるかもしれませんが…。
取り敢えず、第一章Aパートです。
光に包まれたハヤテが目にしたものは、なんだったのか。
それではどうぞ~♪
死んでも別にいいと思った。
借金ばかりの人生。
自分の幸福すら望めない人生。
親のために友情を、恋愛を犠牲にし続けてきた人生。
そんな世の中、そんな親に生まれてきた自分は、今ここで死んでしまった方がいいと思った。
親より先に死ぬのが、最大の親不孝というが、例外だってある。
『子供の死』を喜ぶ親だって、いるのだ。
だったら今ここで死んで、天国でも地獄でも逝った方が自分の為。
自分はようやくそこで、『自分の為』の行動が出来るのだから。
第一章『ヒナギク』
「貴方、誰?」
綾崎 颯(アヤサキ ハヤテ)が目を覚めると、目の前に女の子がいた。
年も自分とあまり変わらない、黒いマントを着た女の子が。
その子が、もう一度口を開いた。
「ねぇ聞いてる?」
「(………あれ!?)」
しかしハヤテは聞いていなかった。
周りを見回してみると、女の子とおなじような恰好をした人間が多数いた。
青い空、白い雲、石造りの城。
そして、目の前の…。
不機嫌そうに自分を見ている美少女。
おかしい。全てがおかしい。
ハヤテは思った。
自分はトラックに轢かれ、恐らく即死しているはずだった。何故なら、トラックが自分の体に当たる寸前までの記憶があるからだ。
あの距離からの回避―――死から逃れることは不可能。物理的にも無理だった。
「(となると、ここは死後の世界…?)」
未だに状況が理解出来ていない頭でぼんやりと考える。
もしここがそうだとするのなら、天国だろうか、地獄だろうか。
少なくとも前者だと思う。だって地獄がこんなに綺麗な場所だとは思えないから。
自分は天国に来たのだ。そう思うと、心が軽くなった。
「(でもここが天国だとすると…、みんなこう言う格好をするのか?)」
自分を奇異の目で見てくる学生のような少年少女を視線に入れながら、そんなことを思う。
死んだ人間の頭にはリングのようなものがあると、そんなことを思っていたのだが、どの人間(といってもいいのだろうか?)にもそれらしきものはない。
「………天国って変わってるんだなぁ…」
そんなことを感心していると、ハヤテは漸く少女が何か言っていることに気がついた。
「……ねぇ聞いてる?」
「あぁっと…ごめんなさい。何でしたか?」
「だから、貴方誰?」
不思議なことに、言葉はわかる。
英語には自信がなかったのだが、天国では勝手に翻訳してくれているのだろうか。
それとも、彼女の言葉が日本語と一致しているだけだからだろうか。
見たところ、少女の美しい美貌も、人形のように精密な顔の作りも、日本人であるようだし。
言葉が通じると分かったので、取り敢えず答える。
「僕ですか?僕は颯。綾崎ハヤテです」
「どこの平民?」
「……はい?」
少女の言葉に目が点になる。
平民?
まさかこの平和の世界の象徴ともいうべき天国に、身分があるというのか!
ハヤテの中の天国像が音を立てて崩れていく。
まさか自分は天国でさえも、肩身を狭くしながらいきていかなければならないのか。
自分の社会(天国)的地位に涙が零れそうになったとき、ハヤテを見ていた周りの誰かが声をあげた。
「ヒナギク、『サモン・サーヴァント』で平民呼び出してどうするの?」
目の前の少女以外の全員が、笑った。
へ?
「う、うるさいわね!たまたま彼が出て来ちゃっただけよ!」
「たまたまって、ヒナギクはいつもそうだろ」
「流石はゼロのヒナギクだ!」
え?え?何?
会場が爆笑に包まれる。
その中で一人事情が分からないハヤテは一つの情報を得た。
取り敢えず、今自分の顔を覗き込んでいる少女は、ヒナギクというらしい。
そして確信は出来ないが、ここがどこかは分からないが、どうやら自分はこのヒナギクと言う少女に『呼び出された』らしかった。
「(………呼び出された、だって?)」
ハヤテの表情に動揺が走った。
当たり前だ。自分は事故にあって死んだのだとばかり思っていたのに、『呼び出された』という。
車が当たる直前までの記憶があるのに、肝心の車が体を吹き飛ばす感覚がないのはおかしい。
そもそも何故彼女らは黒いマントなんか着ている?
天国では白を基調とする衣類を扱うものではないのか(ハヤテのイメージ的に)?
これらの点から導かれる答えに、ハヤテの戸惑いは増す。
自分は、死んでいない……。
その事実がハヤテの胸にズドン、と突き刺さる。
自分は生きている。生かされている。
おそらくは、目の前の少女に。
ハヤテは目の前の、少女を見る。
美しい顔立ちが赤く染まっていた。なにやらプルプル震えている。
「ミスタ・コルベール!」
ヒナギクと呼ばれた少女が怒鳴り、周りの一群れから中年の男性が出てきた。
ここが死後の世界ではなく、且つ学生だらけの中の唯一の大人となれば、恐らく教師なのだろう。
「(………って、学校!?)」
ハヤテは目を白黒させた。どこの学校に、人を呼び寄せる授業があるのだろうか。
そんな『魔法』のようなこと、恐らく人類の誰もが不可能だ。
そうハヤテが思考をめぐらせていると、ヒナギクは叫んだ。
「ミスタ・コルベール!」
「なんだね。ミス・ヴァリエール」
「もう一度『召喚』させてくれませんか!?」
「…それは駄目だ。ミス・ヴァリエール」
コルベールという中年が首を横に振る。
「そこをなんとか!」
「駄目なものは駄目なんだ。決まりには従わなければならない。『春の使い魔召喚』の儀式に於いて、一度呼び出した使い魔を返すことは出来ないのだよ」
「(…『使い魔』?『召喚』?)」
彼女とコルベールの口から出た言葉に、ハヤテの思考がさらにこんがらがっていく。
使い魔と召喚。ハヤテがいた世界に於いて、これらの言葉は全て空想上のものでしかない。
RPGや小説の、魔法使いが出る作品でよく目にする言葉だ。
普段のハヤテならば、今の会話からはきっとゲームの会話をしているに違いない、と思うだろう(生徒と教師の会話らしくはないのだが)。
だが今現在、その会話は空想のものとして、ハヤテは捕らえることが出来ない。
実際に『体感』したからこそ、その会話は現実のものなのだと、ハヤテは思った。
―――即ち。
「(ここは、『魔法』がある世界……?)」
夢みたいな話だ、とハヤテは思った。
しかし地面を踏みつけている感触、頬に当たる風、試しに抓った頬に走る痛みから、これは夢ではない、とわかる。
さらに『魔法世界』と、一見馬鹿げた言葉も、現実のものであるようだ。
周りをよく見れば、なんか人外の生物いるし。
動物のようだけど大きさが半端ないし。
事情を憶測することしか出来ないハヤテの傍ら、事情を理解しているヒナギクはやや不安げな表情でコルベールに意見する。
「しかし…。平民を使い魔にするなんて過去に例がないんですけど…」
ヒナギクの一言に、周りから笑いが起きる。だが、ヒナギクの一睨みで静かになった。
「ミス・ヴァリエール」
コルベールが急かすようにヒナギクを見る。
早くしろ、と優しげでありながら意思の込もった目が語っていた。
「………はぁ」
そのコルベールの視線に、ヒナギクは覚悟したように息をつき、
「――わかりました。伝統、ですからね」
「物分かりがよくてよろしい。さて、儀式の続きを」
コルベールの言葉にヒナギクの身体が強張った。
「あの…。…それはやはり」
「そうだ。君がこの儀式にどれだけ時間を使ったか、そして何度やってようやく彼が召喚されたか分かるだろう?次期に授業も始まる。早くやりたまえ」
そうだ、そうだと周りから野次が飛ぶ。
「……あの」
「わっ」
一人思考の海に沈んでいたハヤテは、急に話しかけられたからか、小さな悲鳴を上げた。
ハヤテが声のほうに顔を向けると、ヒナギクだった。何やら顔が赤い。
どうしたのだろう、とハヤテがキョトンとしていると、
「平民とか貴族とかそんなもののまえに、その…」
「??」
「あ、あああああありがたく思いなさい!!」
いきなり怒鳴られた。林檎のように真っ赤な顔で。
「……!?」
言葉の如く、ワケが分からないハヤテを他所に、ヒナギクは握っていた杖を振るい呪文らしきものを唱え始めた。
「――我が名はヒナギク・ル・フォーン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴンよ、――この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
どうやら詠唱が終わったのであろう、ヒナギクは一息ついた後、ハヤテの額に杖を置き、ゆっくりと唇を近づけてくる。
その、髪の色とは若干異なる桃色を眼前にし、ハヤテの顔に漸く焦りが生まれた。
「あ、あの…。何を?」
「……うるさいわよ」
なぜ焦るか?
そんな事を聞いてくる奴をぶん殴ってやろうか、とハヤテは思考の片隅で思う。
何故なら、だって、このままでは―――!!
ハヤテが心で叫び終える前に。
「んん……」
「!!!!」
二人の唇が、重なった。
~Next to B part
ヒナの使い魔第一章の前編が完成(修正?)できましたので投稿します。
ヒナ魔なのですが、俺が尊敬する小説サイト様の形式を真似して、一話、前編後編の二部構成にすることにしました。
まぁ、たまに三部構成になるときもあるかもしれませんが…。
取り敢えず、第一章Aパートです。
光に包まれたハヤテが目にしたものは、なんだったのか。
それではどうぞ~♪
死んでも別にいいと思った。
借金ばかりの人生。
自分の幸福すら望めない人生。
親のために友情を、恋愛を犠牲にし続けてきた人生。
そんな世の中、そんな親に生まれてきた自分は、今ここで死んでしまった方がいいと思った。
親より先に死ぬのが、最大の親不孝というが、例外だってある。
『子供の死』を喜ぶ親だって、いるのだ。
だったら今ここで死んで、天国でも地獄でも逝った方が自分の為。
自分はようやくそこで、『自分の為』の行動が出来るのだから。
第一章『ヒナギク』
「貴方、誰?」
綾崎 颯(アヤサキ ハヤテ)が目を覚めると、目の前に女の子がいた。
年も自分とあまり変わらない、黒いマントを着た女の子が。
その子が、もう一度口を開いた。
「ねぇ聞いてる?」
「(………あれ!?)」
しかしハヤテは聞いていなかった。
周りを見回してみると、女の子とおなじような恰好をした人間が多数いた。
青い空、白い雲、石造りの城。
そして、目の前の…。
不機嫌そうに自分を見ている美少女。
おかしい。全てがおかしい。
ハヤテは思った。
自分はトラックに轢かれ、恐らく即死しているはずだった。何故なら、トラックが自分の体に当たる寸前までの記憶があるからだ。
あの距離からの回避―――死から逃れることは不可能。物理的にも無理だった。
「(となると、ここは死後の世界…?)」
未だに状況が理解出来ていない頭でぼんやりと考える。
もしここがそうだとするのなら、天国だろうか、地獄だろうか。
少なくとも前者だと思う。だって地獄がこんなに綺麗な場所だとは思えないから。
自分は天国に来たのだ。そう思うと、心が軽くなった。
「(でもここが天国だとすると…、みんなこう言う格好をするのか?)」
自分を奇異の目で見てくる学生のような少年少女を視線に入れながら、そんなことを思う。
死んだ人間の頭にはリングのようなものがあると、そんなことを思っていたのだが、どの人間(といってもいいのだろうか?)にもそれらしきものはない。
「………天国って変わってるんだなぁ…」
そんなことを感心していると、ハヤテは漸く少女が何か言っていることに気がついた。
「……ねぇ聞いてる?」
「あぁっと…ごめんなさい。何でしたか?」
「だから、貴方誰?」
不思議なことに、言葉はわかる。
英語には自信がなかったのだが、天国では勝手に翻訳してくれているのだろうか。
それとも、彼女の言葉が日本語と一致しているだけだからだろうか。
見たところ、少女の美しい美貌も、人形のように精密な顔の作りも、日本人であるようだし。
言葉が通じると分かったので、取り敢えず答える。
「僕ですか?僕は颯。綾崎ハヤテです」
「どこの平民?」
「……はい?」
少女の言葉に目が点になる。
平民?
まさかこの平和の世界の象徴ともいうべき天国に、身分があるというのか!
ハヤテの中の天国像が音を立てて崩れていく。
まさか自分は天国でさえも、肩身を狭くしながらいきていかなければならないのか。
自分の社会(天国)的地位に涙が零れそうになったとき、ハヤテを見ていた周りの誰かが声をあげた。
「ヒナギク、『サモン・サーヴァント』で平民呼び出してどうするの?」
目の前の少女以外の全員が、笑った。
へ?
「う、うるさいわね!たまたま彼が出て来ちゃっただけよ!」
「たまたまって、ヒナギクはいつもそうだろ」
「流石はゼロのヒナギクだ!」
え?え?何?
会場が爆笑に包まれる。
その中で一人事情が分からないハヤテは一つの情報を得た。
取り敢えず、今自分の顔を覗き込んでいる少女は、ヒナギクというらしい。
そして確信は出来ないが、ここがどこかは分からないが、どうやら自分はこのヒナギクと言う少女に『呼び出された』らしかった。
「(………呼び出された、だって?)」
ハヤテの表情に動揺が走った。
当たり前だ。自分は事故にあって死んだのだとばかり思っていたのに、『呼び出された』という。
車が当たる直前までの記憶があるのに、肝心の車が体を吹き飛ばす感覚がないのはおかしい。
そもそも何故彼女らは黒いマントなんか着ている?
天国では白を基調とする衣類を扱うものではないのか(ハヤテのイメージ的に)?
これらの点から導かれる答えに、ハヤテの戸惑いは増す。
自分は、死んでいない……。
その事実がハヤテの胸にズドン、と突き刺さる。
自分は生きている。生かされている。
おそらくは、目の前の少女に。
ハヤテは目の前の、少女を見る。
美しい顔立ちが赤く染まっていた。なにやらプルプル震えている。
「ミスタ・コルベール!」
ヒナギクと呼ばれた少女が怒鳴り、周りの一群れから中年の男性が出てきた。
ここが死後の世界ではなく、且つ学生だらけの中の唯一の大人となれば、恐らく教師なのだろう。
「(………って、学校!?)」
ハヤテは目を白黒させた。どこの学校に、人を呼び寄せる授業があるのだろうか。
そんな『魔法』のようなこと、恐らく人類の誰もが不可能だ。
そうハヤテが思考をめぐらせていると、ヒナギクは叫んだ。
「ミスタ・コルベール!」
「なんだね。ミス・ヴァリエール」
「もう一度『召喚』させてくれませんか!?」
「…それは駄目だ。ミス・ヴァリエール」
コルベールという中年が首を横に振る。
「そこをなんとか!」
「駄目なものは駄目なんだ。決まりには従わなければならない。『春の使い魔召喚』の儀式に於いて、一度呼び出した使い魔を返すことは出来ないのだよ」
「(…『使い魔』?『召喚』?)」
彼女とコルベールの口から出た言葉に、ハヤテの思考がさらにこんがらがっていく。
使い魔と召喚。ハヤテがいた世界に於いて、これらの言葉は全て空想上のものでしかない。
RPGや小説の、魔法使いが出る作品でよく目にする言葉だ。
普段のハヤテならば、今の会話からはきっとゲームの会話をしているに違いない、と思うだろう(生徒と教師の会話らしくはないのだが)。
だが今現在、その会話は空想のものとして、ハヤテは捕らえることが出来ない。
実際に『体感』したからこそ、その会話は現実のものなのだと、ハヤテは思った。
―――即ち。
「(ここは、『魔法』がある世界……?)」
夢みたいな話だ、とハヤテは思った。
しかし地面を踏みつけている感触、頬に当たる風、試しに抓った頬に走る痛みから、これは夢ではない、とわかる。
さらに『魔法世界』と、一見馬鹿げた言葉も、現実のものであるようだ。
周りをよく見れば、なんか人外の生物いるし。
動物のようだけど大きさが半端ないし。
事情を憶測することしか出来ないハヤテの傍ら、事情を理解しているヒナギクはやや不安げな表情でコルベールに意見する。
「しかし…。平民を使い魔にするなんて過去に例がないんですけど…」
ヒナギクの一言に、周りから笑いが起きる。だが、ヒナギクの一睨みで静かになった。
「ミス・ヴァリエール」
コルベールが急かすようにヒナギクを見る。
早くしろ、と優しげでありながら意思の込もった目が語っていた。
「………はぁ」
そのコルベールの視線に、ヒナギクは覚悟したように息をつき、
「――わかりました。伝統、ですからね」
「物分かりがよくてよろしい。さて、儀式の続きを」
コルベールの言葉にヒナギクの身体が強張った。
「あの…。…それはやはり」
「そうだ。君がこの儀式にどれだけ時間を使ったか、そして何度やってようやく彼が召喚されたか分かるだろう?次期に授業も始まる。早くやりたまえ」
そうだ、そうだと周りから野次が飛ぶ。
「……あの」
「わっ」
一人思考の海に沈んでいたハヤテは、急に話しかけられたからか、小さな悲鳴を上げた。
ハヤテが声のほうに顔を向けると、ヒナギクだった。何やら顔が赤い。
どうしたのだろう、とハヤテがキョトンとしていると、
「平民とか貴族とかそんなもののまえに、その…」
「??」
「あ、あああああありがたく思いなさい!!」
いきなり怒鳴られた。林檎のように真っ赤な顔で。
「……!?」
言葉の如く、ワケが分からないハヤテを他所に、ヒナギクは握っていた杖を振るい呪文らしきものを唱え始めた。
「――我が名はヒナギク・ル・フォーン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴンよ、――この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
どうやら詠唱が終わったのであろう、ヒナギクは一息ついた後、ハヤテの額に杖を置き、ゆっくりと唇を近づけてくる。
その、髪の色とは若干異なる桃色を眼前にし、ハヤテの顔に漸く焦りが生まれた。
「あ、あの…。何を?」
「……うるさいわよ」
なぜ焦るか?
そんな事を聞いてくる奴をぶん殴ってやろうか、とハヤテは思考の片隅で思う。
何故なら、だって、このままでは―――!!
ハヤテが心で叫び終える前に。
「んん……」
「!!!!」
二人の唇が、重なった。
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