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関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。 過度な期待はしないでください。
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パソコンが来ないため、新作はまだです…。
過去作をUPして、時間を稼ぎます。





『可愛さ』





 可愛さとは何か。
 それは例えば、この小説を書いている作者の愛猫であったり、次元を越えた女の子であったり。
 人、物それぞれに違った可愛さがある。
 人によって感じ方も大分異なるから、統一された可愛さなどはないのである。
 だが、それでもいいではないか。
 他人に理解されなくても、自分だけが分かれば良い。


 ――その想いは絶対、間違いではないのだから。


 ……とまぁ、そんな事を書き綴った後に。
 どこぞの借金執事を例に挙げてみる。



 …



「……ヒナギクさんって」

 とあるカラオケボックスの一室。
 薄ぐらい部屋、防音、二人きりというなかなか素敵なシチュエーションの中、借金執事こと綾崎 ハヤテはぼんやりと光る画面を見ながら呟いた。

「ん?何?」

 まぁ画面というのは当然歌う曲が表示されるテレビなわけであるが。
 その画面の前に立ちマイクを握る桂 ヒナギクはハヤテを見る。

「いえ、その…」
「?」

 首を傾げるヒナギクにハヤテはぽつりと一言。

「物凄く可愛いですね」
「――!」

 突然の不意打ちにヒナギクはマイクを落としそうになる。
 その顔は一秒足らずで真っ赤だ。

「い、いきなり何言い出すの!?
 マイク落としそうになったじゃない!!」
「いやぁだって……」
 がーっ、とまくし立てるヒナギクに、ハヤテは顔を破顔させて答えた。

「その選曲、反則でしょ」
「……へ?」

 顔を紅潮させたまま首を傾げるヒナギクの後ろ。
 テレビ画面に浮かぶ曲名にハヤテの視線は行くばかりだった。
 浮かぶ曲名。


 その名も『だんご三兄弟』


「ヒナギクさんが悪いんですからね…」
「え?え?」

 その、カラオケに於ける奇跡の選曲は借金執事の理性を壊すのに十分過ぎたのである。


「ただでさえ可愛すぎるのにそんな選曲……」
「え?ちょ、ハヤテ君!?」
「もう…。――食べちゃいたいです」

 顔を綻ばせたまま近づいてくるハヤテに、ヒナギクは冷や汗をかきながら後退する。
 しかしここは、狭いくせに防音完璧なカラオケルームだった。


「あ、あの……ハヤテ君?」
「いただきます」
「あっ――」


 ――その想いは絶対、間違いではないのだから。


 そんな事を冒頭に書いてしまった所為なのか、ハヤテの理性を簡単に破壊する可愛さを持つヒナギクは、理性を壊されたハヤテに美味しくいただかれたのであった。

 いやはや、可愛いは罪とはよく言ったものである。



End

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無題
おお、前の作品がUPされてる!

俺この話大好きだったので嬉しいです(^^)


過去の作品も含め新作のUP楽しみにしてますね!
春風 2009/04/10(Fri)16:56:52 編集
無題
やはりきれいに〇〇なシーンは省かれてますね~www
新作期待してます!!
タマ 2009/04/09(Thu)01:52:28 編集
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