関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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どうも、関ヶ原です。
まさかの二日連続更新。私もびっくりです。
今回は前回書いた『ツンデレな彼女』の二作目です。
フォレストページの方でシリーズ化の要望があったので、試しに描いてみたんです。
前作の文章を大幅に変えて書いているので、似ているところも少しはあるのかな?
前作と比べてみるのも面白いかもしれません。
最近設置した拍手のほうにも感想を送ってくださると嬉しいです。
それでは長話になるのもなんなので……それではどうぞ~☆
ツンデレ、という言葉を皆さんは知っているだろうか。
普段はツンツンしているが、二人きりの時などには急にしおらしくなってデレる。
大雑把に言えば、そういうものをツンデレと呼ぶ。
もっと分かりやすく言えば、好きな子には素直になれない可愛い生物のことである。
つまり―――
「な、何よ?」
「いや……」
「べ、別にハヤテ君のためにこんな格好してるわけじゃないんだから!」
僕の目の前で、何故か巫女服を着ているヒナギクさん。
そんな彼女のことを、世間一般にはツンデレと呼ぶのだ。
『ツンデレな彼女~帰ってきたヒナギクver.~』
「……今度はどうして巫女なんでしょうか?」
前回と全く同じ出だしにも気にしないで、僕の口からはそんな言葉が飛び出していた。
生徒会室の扉を開けた僕のすぐ眼前に立っていた巫女さんに、僕はとりあえず聞いてみることにした。
今度は一体何を吹き込まれたのか、と。
二度目になるが、ヒナギクさんは誰から見ても常識人。
ヒナギクさんは神社の娘さんでもないし、そもそもここは学校内。
巫女服を普段から着るような趣味も持っていないのだ。
ヒナギクさんが自ら好んで巫女服を着るわけがない。
「(今回は誰なんだろうな……)」
前回同様、自然と、受動的に答えは絞られてくる。
この間は花菱さんから言われたのだった。僕がナース服が好きなのだと。
あながち間違いではなかったのだが、思いっきりそれを信じたヒナギクさんがナース服を着ていたのだった。
おかげでナース服に包まれたヒナギクさんの肢体が頭から離れな……ゲフンゲフン。
閑話休題。
さて、今回は誰に騙されたのだろう、と僕が考えていると、ヒナギクさんが今回も慌てた様子で弁解してきた。
「こ、これは理沙が勝手に……! 理沙の神社今人手が足りないらしくて私が手伝うことなって今日はその時に借りる巫女服のサイズ調整のためで……っ!」
「はぁ……」
「べ、別にハヤテ君が巫女服萌えだって聞いたから理沙に借りたわけじゃないんだからね!?」
思わず拍手したくなるような、必死の言い訳が飛んできた。
それなりに説得力を有している当たり、流石はヒナギクさんだと思う。嘘だって言うのはバレバレなのだけれど。
「でも大体事情は分かりました」
今回は朝風さんonlyらしい。
複数犯の犯行と読んでいたのだが、どうやら外れてしまったようだ。
一応犯人は複数犯と考えていた一人だったのだが。
それよりも二回目となる今回なのだが、いったい彼女たちは僕が巫女さん萌えだとか、そんな情報をどこから聞いてくるのだろう?
部屋に盗聴器でもしかけられているのではないだろうか?と本気で心配になってくる。
「誰にも言っていないはずなんだけどな……」
そう呟いて、眼前の巫女さんに視線を移す。
巫女服……いや、別に嫌いというわけじゃないのだけれども。
むしろはえぬきど真ん中ストライクだったりするけれども。
「しかし……」
巫女服を身に纏い、頬を赤らめもじもじするヒナギクさんを見て僕は苦笑した。
ヒナギクさんは案外その場に流されやすい人だ、ということをヒナギクさん自身がこの間に自覚したと思っていたのだが、今回も見事に口車に乗せられるとは。
恐らく最初は拒否していたのだろうが、朝風さんに説得力のある言葉を言われて頷いてしまったのだろう。
『マリアさんから聞いた確かな情報』みたいなことを言えば、ヒナギクさんも警戒レベルを下げざるを得ないだろうから。
朝風さんのことだ。あらかじめ衣装を用意しておいてヒナギクさんに話を持ちかけたに違いない。
段々と朝風さんに言い包められていく彼女の姿が、目に浮かぶ。
以外に単純だからなぁヒナギクさん……。
だがしかし。そんなところが彼女の持ち味だと僕は思う。
「いや、本っ当に可愛いですね、ヒナギクさん」
「にゃ!?」
だって、そのおかげで彼女のこんなに可愛い姿を目に出来るのだから。
顔を茹蛸のように真っ赤にしたヒナギクさんに、僕は言葉を続ける。
「だって、僕が巫女さん萌えだからという理由で、その服を着てくれているわけでしょう?」
「だ、だから違うって言ってるじゃない! 理沙の神社の手伝いをするために着てるわけで別にハヤテ君のためだなんて……」
「仮にサイズを測るためだとしても、肝心の朝風さんがいないじゃないですか」
うっ、と言葉に詰まるヒナギクさん。
「も、もう測り終わったから帰ったのよ!」
「でも普通着替えますよね? 終わったのにまだその服を着ているのはどうしてですか?」
「そ、それは……」
ちょっといじわるかな、と思わなくもないが、そんなことは心底どうでもいい。
理由はなんであれ、ヒナギクさんが巫女服を着てくれたことに意義がある。
ヒナギクさんが言葉に詰まっている間に、僕はヒナギクさんを抱きしめた。
「ひゃうっ!?」
「なんというか、本当にヒナギクさんが愛しくて発狂しそうなんですけど」
「い、いきなりは反則よ! というか発狂って何!?」
「気にしないでください」
巫女さんの姿で、僕の腕の中でわたわたと慌てるヒナギクさん。なんという眼福。
その姿に外れかけの理性に勝つために、ヒナギクさんを抱きしめる腕に力を込めた。
「ヒナギクさん」
「う……な、何よ」
「理由がどうであれ……その服を着てくれてありがとうございます」
ヒナギクさんは大人しくなって、抵抗しなかった。
借りてきた猫のように、しかし顔はそっぽに向けて小さく呟く。
「やっぱり巫女さんが好きなんじゃない」と。
ヒナギクさんの呟きを僕は聞き逃さなかった。
「………別に、ハヤテ君のために着たわけじゃないんだから」
「それでも、ですよ」
頬を染め、そう言ったヒナギクさんに、僕は思わず苦笑してしまった。
彼女の嘘を証明する言葉を、僕はたった今彼女の口から聞いたというのに。
本当、素直じゃない人である。
「本当に……可愛い人ですね」
素直になってもいいんじゃないですか?と目で訴えるが、ヒナギクさんはつーんとそっぽを向いたまま。
目を合わせてくれない。
これが普段だったのなら落ち込むだろう僕だが、だがしかし。
今彼女がそんな態度をとったところで、彼女の可愛さに拍車をかけているだけに過ぎない。
本当に可愛いなぁと思いつつ、そっぽを向くヒナギクさんの顔を無理やりこちらに向かせ、僕は彼女に言った。
「大好きすぎて困りますので、責任とってくださいね」
「………バカ。それって私の台詞よ、バカハヤテ君」
可愛い憎まれ言を言いながらも、僕の口付けにしっかりと答えてくれるヒナギクさんは、本当に愛らしい、僕のツンデレな彼女。
End
まさかの二日連続更新。私もびっくりです。
今回は前回書いた『ツンデレな彼女』の二作目です。
フォレストページの方でシリーズ化の要望があったので、試しに描いてみたんです。
前作の文章を大幅に変えて書いているので、似ているところも少しはあるのかな?
前作と比べてみるのも面白いかもしれません。
最近設置した拍手のほうにも感想を送ってくださると嬉しいです。
それでは長話になるのもなんなので……それではどうぞ~☆
ツンデレ、という言葉を皆さんは知っているだろうか。
普段はツンツンしているが、二人きりの時などには急にしおらしくなってデレる。
大雑把に言えば、そういうものをツンデレと呼ぶ。
もっと分かりやすく言えば、好きな子には素直になれない可愛い生物のことである。
つまり―――
「な、何よ?」
「いや……」
「べ、別にハヤテ君のためにこんな格好してるわけじゃないんだから!」
僕の目の前で、何故か巫女服を着ているヒナギクさん。
そんな彼女のことを、世間一般にはツンデレと呼ぶのだ。
『ツンデレな彼女~帰ってきたヒナギクver.~』
「……今度はどうして巫女なんでしょうか?」
前回と全く同じ出だしにも気にしないで、僕の口からはそんな言葉が飛び出していた。
生徒会室の扉を開けた僕のすぐ眼前に立っていた巫女さんに、僕はとりあえず聞いてみることにした。
今度は一体何を吹き込まれたのか、と。
二度目になるが、ヒナギクさんは誰から見ても常識人。
ヒナギクさんは神社の娘さんでもないし、そもそもここは学校内。
巫女服を普段から着るような趣味も持っていないのだ。
ヒナギクさんが自ら好んで巫女服を着るわけがない。
「(今回は誰なんだろうな……)」
前回同様、自然と、受動的に答えは絞られてくる。
この間は花菱さんから言われたのだった。僕がナース服が好きなのだと。
あながち間違いではなかったのだが、思いっきりそれを信じたヒナギクさんがナース服を着ていたのだった。
おかげでナース服に包まれたヒナギクさんの肢体が頭から離れな……ゲフンゲフン。
閑話休題。
さて、今回は誰に騙されたのだろう、と僕が考えていると、ヒナギクさんが今回も慌てた様子で弁解してきた。
「こ、これは理沙が勝手に……! 理沙の神社今人手が足りないらしくて私が手伝うことなって今日はその時に借りる巫女服のサイズ調整のためで……っ!」
「はぁ……」
「べ、別にハヤテ君が巫女服萌えだって聞いたから理沙に借りたわけじゃないんだからね!?」
思わず拍手したくなるような、必死の言い訳が飛んできた。
それなりに説得力を有している当たり、流石はヒナギクさんだと思う。嘘だって言うのはバレバレなのだけれど。
「でも大体事情は分かりました」
今回は朝風さんonlyらしい。
複数犯の犯行と読んでいたのだが、どうやら外れてしまったようだ。
一応犯人は複数犯と考えていた一人だったのだが。
それよりも二回目となる今回なのだが、いったい彼女たちは僕が巫女さん萌えだとか、そんな情報をどこから聞いてくるのだろう?
部屋に盗聴器でもしかけられているのではないだろうか?と本気で心配になってくる。
「誰にも言っていないはずなんだけどな……」
そう呟いて、眼前の巫女さんに視線を移す。
巫女服……いや、別に嫌いというわけじゃないのだけれども。
むしろはえぬきど真ん中ストライクだったりするけれども。
「しかし……」
巫女服を身に纏い、頬を赤らめもじもじするヒナギクさんを見て僕は苦笑した。
ヒナギクさんは案外その場に流されやすい人だ、ということをヒナギクさん自身がこの間に自覚したと思っていたのだが、今回も見事に口車に乗せられるとは。
恐らく最初は拒否していたのだろうが、朝風さんに説得力のある言葉を言われて頷いてしまったのだろう。
『マリアさんから聞いた確かな情報』みたいなことを言えば、ヒナギクさんも警戒レベルを下げざるを得ないだろうから。
朝風さんのことだ。あらかじめ衣装を用意しておいてヒナギクさんに話を持ちかけたに違いない。
段々と朝風さんに言い包められていく彼女の姿が、目に浮かぶ。
以外に単純だからなぁヒナギクさん……。
だがしかし。そんなところが彼女の持ち味だと僕は思う。
「いや、本っ当に可愛いですね、ヒナギクさん」
「にゃ!?」
だって、そのおかげで彼女のこんなに可愛い姿を目に出来るのだから。
顔を茹蛸のように真っ赤にしたヒナギクさんに、僕は言葉を続ける。
「だって、僕が巫女さん萌えだからという理由で、その服を着てくれているわけでしょう?」
「だ、だから違うって言ってるじゃない! 理沙の神社の手伝いをするために着てるわけで別にハヤテ君のためだなんて……」
「仮にサイズを測るためだとしても、肝心の朝風さんがいないじゃないですか」
うっ、と言葉に詰まるヒナギクさん。
「も、もう測り終わったから帰ったのよ!」
「でも普通着替えますよね? 終わったのにまだその服を着ているのはどうしてですか?」
「そ、それは……」
ちょっといじわるかな、と思わなくもないが、そんなことは心底どうでもいい。
理由はなんであれ、ヒナギクさんが巫女服を着てくれたことに意義がある。
ヒナギクさんが言葉に詰まっている間に、僕はヒナギクさんを抱きしめた。
「ひゃうっ!?」
「なんというか、本当にヒナギクさんが愛しくて発狂しそうなんですけど」
「い、いきなりは反則よ! というか発狂って何!?」
「気にしないでください」
巫女さんの姿で、僕の腕の中でわたわたと慌てるヒナギクさん。なんという眼福。
その姿に外れかけの理性に勝つために、ヒナギクさんを抱きしめる腕に力を込めた。
「ヒナギクさん」
「う……な、何よ」
「理由がどうであれ……その服を着てくれてありがとうございます」
ヒナギクさんは大人しくなって、抵抗しなかった。
借りてきた猫のように、しかし顔はそっぽに向けて小さく呟く。
「やっぱり巫女さんが好きなんじゃない」と。
ヒナギクさんの呟きを僕は聞き逃さなかった。
「………別に、ハヤテ君のために着たわけじゃないんだから」
「それでも、ですよ」
頬を染め、そう言ったヒナギクさんに、僕は思わず苦笑してしまった。
彼女の嘘を証明する言葉を、僕はたった今彼女の口から聞いたというのに。
本当、素直じゃない人である。
「本当に……可愛い人ですね」
素直になってもいいんじゃないですか?と目で訴えるが、ヒナギクさんはつーんとそっぽを向いたまま。
目を合わせてくれない。
これが普段だったのなら落ち込むだろう僕だが、だがしかし。
今彼女がそんな態度をとったところで、彼女の可愛さに拍車をかけているだけに過ぎない。
本当に可愛いなぁと思いつつ、そっぽを向くヒナギクさんの顔を無理やりこちらに向かせ、僕は彼女に言った。
「大好きすぎて困りますので、責任とってくださいね」
「………バカ。それって私の台詞よ、バカハヤテ君」
可愛い憎まれ言を言いながらも、僕の口付けにしっかりと答えてくれるヒナギクさんは、本当に愛らしい、僕のツンデレな彼女。
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