関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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どうも関ヶ原です。
テストも無事終わり、春休み突入です。
バイトや遊びに恐らく明け暮れる毎日だと思いますが、その中でも執筆は頑張っていきたいところ。
そんでもって、新作です。
今回もタイトルからして分かりますが、ツンデレな彼女シリーズ第三弾。
第三弾にしてもはやネタ付きそうな危うさが見られます。
これはいけません。
ぶっちゃけ、このシリーズ凄く書きやすいんですよね。
なのでもっとネタ探しておかないと……。
それではどうぞ~☆
ツンデレ、という言葉を皆さんは知っているだろうか。
普段はツンツンしているが、二人きりの時などには急にしおらしくなってデレる。
大雑把に言えば、そういうものをツンデレと呼ぶ。
もっと分かりやすく言えば、好きな子には素直になれない可愛い生物のことである。
つまり―――
「な、何よ?」
「いや……」
「べ、別にハヤテ君のためにこんな格好してるわけじゃないんだから!」
僕の目の前で、何故か猫耳姿のヒナギクさん。
そんな彼女のことを、世間一般にはツンデレと呼ぶのだ。
『ツンデレな彼女~気高くなくもない猫ヒナギクver.~』
「……今日は猫耳なんですね」
前回と全く同じ出だしにも気にしないで、僕の口からはそんな言葉が飛び出していた。
生徒会室の扉を開けた僕のすぐ眼前に立っていた猫さんに、僕はとりあえず聞いてみる。
今度は一体何を吹き込まれたのか、と。
三度目になるが、ヒナギクさんは誰から見ても常識人。
しかしここ最近、彼女も結構常識はずれなところもあるかも知れないと思ってきた。
だってナースに巫女さんときて、今度は猫だもの。
人の枠を越えてしまった。
友人に唆され、コスプレさせられてしまったのは分かる。
しかし過去二度の失敗(いや成功か?)があったにも拘わらず、なぜ今回もこんな格好をされているのだろうか。
ヒナギクさんの頭に猫の耳なんて元々ないし、小さめのお尻からもあんなもふもふした尻尾も生えていない。
というより、何度も言うけれども生徒会室でするような姿ではない。
ここは某ハルヒさんが属する団の部室ではないし、ヒナギクさんも某未来人のようなキャラではないのだ。身体的にも。
「(もしかして……目覚めてしまった、とか)」
前回と違って、考えられる答えが増えた。
この間は朝風さんから僕が巫女さん萌えだと言われての巫女服だったのだが、今回はどうだろう。
コスプレして僕の反応を見るの、少し楽しくなっていませんか?ヒナギクさん。
「………いや、まだ大丈夫なはずだ……」
そうなっている可能性も否めないが、その考えは出来るだけ捨てたい。
目覚めたヒナギクさんも非常に興味があるのだが、今はまだ、凛々しく、美しくカッコイイヒナギクさんを好きでいたい。
僕だけでなく、たぶん学校側も。
「(それより何で猫耳?)」
取り敢えず、猫耳ぴこぴこ、尻尾ふりふりなヒナギクさんに僕は視線を移す。
しかしなんともまぁ、良く似合っている。
猫耳、尻尾、こちらの反応を窺う少し恥ずかしそうな表情。
正直いって今回も理性の崩壊が危うい。
これで語尾に『にゃ』なんてつけられたら、僕はバレたら退学レベルのことをしてしまうかもしれない。
「(何思ってるんだ僕は……)」
年相応な青臭い妄想だといわせてもらいたい。
そんなことを僕が考えていると、ヒナギクさんがやはり今回も慌てた様子で弁解をしてきた。
「こ、これはお義母さんが勝手に買ってきて……! これ着たらハヤテ君喜ぶかなって思っただけで……!」
「………」
「べ、別に折角買ってくれたのに着ないのは申し訳ないって思ったからじゃないんだから!」
「落ち着いてヒナギクさん! たぶん本音と建前が逆になってる!」
もう彼女は駄目かもしれない。
三回の中で、一番酷い言い訳だった。
というかお義母様も何買ってきてるんですか……。
それを着るヒナギクさんもヒナギクさんだとは思うけれど。
「でも大体事情は分かりました」
今回はヒナギクさんのお義母様らしい(ということにして欲しい)。
一体どんな理由があるのかと思っていたのだけれど、今回ほど説得力に欠ける言い訳もなかった。
さて。
三回目となる今回なのだが、いよいよヒナギクさんにレイヤー化の兆候が見られ始めてしまったわけなのだが、この事態はどうすべきなのだろうか。
言って諭したほうが良いのか、静観しているのが良いのか。
「まぁ似合ってるからこのままでも良いとは思う、けれどね……」
そう呟いて、眼前の猫さんに視線を移す。
猫耳……いや、別に嫌いというわけじゃないのだけれども。
冒頭で言った通り、それでも心のどこかでは、カッコ良くて凛々しく美しいヒナギクさんを好きでいたいと思っている。
「うーむ……」
猫耳をピコピコ動かして、頬を赤らめもじもじするヒナギクさんを見て僕は唸った。
ヒナギクさんは流されやすい人、それはこの間の一件で確信した。しかし今回、ヒナギクさんに着るように強要した人はいない。
買ってきたお義母様が理由に一枚噛んでいるが、着る着ないの選択はヒナギクさんに全てあったはず。
鏡の前で猫耳をつけ、顔を赤らめるヒナギクさんが頭に浮かんできてしまった。
激しく萌えた。
「いや、本っ当に可愛いですね、ヒナギクさん」
「にゃ!?」
いや、やはりどんなに言い訳が言い訳として成り立っていなかろうが、可愛いものは可愛いのだ。
可愛いは正義。
例えヒナギクさんが過去の勇姿からその姿を遠ざけようとも、そのおかげで彼女のこんなに可愛い姿を目に出来るのだから。
顔を茹蛸のように真っ赤にしたヒナギクさんに、僕は言葉を続ける。
「だって、僕が喜ぶかもしれないからと思って、猫耳姿でこうしていてくれるわけでしょう?」
「だ、だから違うって言ってるじゃない! お義母さんが勝手に買ってきただけで……」
「買ってきたとしても、着なければいい話ですよね」
僕の言葉に、ヒナギクさんは言葉に詰まった。
「ふ、服だってお金なのよ! お金を粗末にできないの!」
「それにヒナギクさん、お義母様が買ってきた服で着ていないの山ほどあったじゃないですか」
「―――! そ、それは……」
前にヒナギクさん宅にお邪魔したとき、山ほどのフリフリのスカートを目撃したのを覚えている。
あれ?というかその中に猫耳もあったと思うのだけど、ヒナギクさんが今回身につけているものはそれとは違うようだった。
「(まぁ)」
そんなことは心底どうでもいい。
理由はなんであれ、ヒナギクさんが猫耳を着用したことに意義がある。
ヒナギクさんが言葉に詰まっている間に、僕はヒナギクさんを抱きしめた。
「にゃうっ!?」
「なんというか、本当にヒナギクさんが愛しくて発狂しそうなんですけど」
「い、いきなりは反則よ! というか発狂って何!?」
「気にしないでください」
猫の姿で、僕の腕の中でわたわたと慌てるヒナギクさん。なんという眼福。
その姿に外れかけの理性に勝つために、ヒナギクさんを抱きしめる腕に力を込めた。
「ヒナギクさん」
「う……な、何よ」
「理由がどうであれ……猫耳を着けてくれてありがとうございます。凄く嬉しいです」
ヒナギクさんは大人しくなって、抵抗しなかった。
それこそ借りてきた猫のように、しかし顔はそっぽに向けて小さく呟く。
「喜んでくれた」と。
「………別に、ハヤテ君のために着けたわけじゃないんだから」
「それでも、ですよ」
頬を染め、そう言ったヒナギクさんに、僕は思わず苦笑してしまった。
彼女の嘘を証明する言葉を、僕はたった今彼女の口から聞いたというのに。
本当、素直じゃない人である。
「本当に……可愛い人ですね」
僕の言葉には答えず、ヒナギクさんはつーんとそっぽを向いたまま。
目を合わせてくれない。
その姿はまさに猫のようで、本当に可愛いなぁと思いつつ、僕は彼女に言った。
「大好きすぎて困りますので、責任とってくださいね」
「………バカ。それって私の台詞よ、バカハヤテ君」
可愛い憎まれ言を言いながらも、僕の口付けにしっかりと答えてくれるヒナギクさんは、本当に愛らしい、僕のツンデレな彼女。
「………本当に可愛かった……かにゃ?」
「………………」
理性崩壊しました。
End
テストも無事終わり、春休み突入です。
バイトや遊びに恐らく明け暮れる毎日だと思いますが、その中でも執筆は頑張っていきたいところ。
そんでもって、新作です。
今回もタイトルからして分かりますが、ツンデレな彼女シリーズ第三弾。
第三弾にしてもはやネタ付きそうな危うさが見られます。
これはいけません。
ぶっちゃけ、このシリーズ凄く書きやすいんですよね。
なのでもっとネタ探しておかないと……。
それではどうぞ~☆
ツンデレ、という言葉を皆さんは知っているだろうか。
普段はツンツンしているが、二人きりの時などには急にしおらしくなってデレる。
大雑把に言えば、そういうものをツンデレと呼ぶ。
もっと分かりやすく言えば、好きな子には素直になれない可愛い生物のことである。
つまり―――
「な、何よ?」
「いや……」
「べ、別にハヤテ君のためにこんな格好してるわけじゃないんだから!」
僕の目の前で、何故か猫耳姿のヒナギクさん。
そんな彼女のことを、世間一般にはツンデレと呼ぶのだ。
『ツンデレな彼女~気高くなくもない猫ヒナギクver.~』
「……今日は猫耳なんですね」
前回と全く同じ出だしにも気にしないで、僕の口からはそんな言葉が飛び出していた。
生徒会室の扉を開けた僕のすぐ眼前に立っていた猫さんに、僕はとりあえず聞いてみる。
今度は一体何を吹き込まれたのか、と。
三度目になるが、ヒナギクさんは誰から見ても常識人。
しかしここ最近、彼女も結構常識はずれなところもあるかも知れないと思ってきた。
だってナースに巫女さんときて、今度は猫だもの。
人の枠を越えてしまった。
友人に唆され、コスプレさせられてしまったのは分かる。
しかし過去二度の失敗(いや成功か?)があったにも拘わらず、なぜ今回もこんな格好をされているのだろうか。
ヒナギクさんの頭に猫の耳なんて元々ないし、小さめのお尻からもあんなもふもふした尻尾も生えていない。
というより、何度も言うけれども生徒会室でするような姿ではない。
ここは某ハルヒさんが属する団の部室ではないし、ヒナギクさんも某未来人のようなキャラではないのだ。身体的にも。
「(もしかして……目覚めてしまった、とか)」
前回と違って、考えられる答えが増えた。
この間は朝風さんから僕が巫女さん萌えだと言われての巫女服だったのだが、今回はどうだろう。
コスプレして僕の反応を見るの、少し楽しくなっていませんか?ヒナギクさん。
「………いや、まだ大丈夫なはずだ……」
そうなっている可能性も否めないが、その考えは出来るだけ捨てたい。
目覚めたヒナギクさんも非常に興味があるのだが、今はまだ、凛々しく、美しくカッコイイヒナギクさんを好きでいたい。
僕だけでなく、たぶん学校側も。
「(それより何で猫耳?)」
取り敢えず、猫耳ぴこぴこ、尻尾ふりふりなヒナギクさんに僕は視線を移す。
しかしなんともまぁ、良く似合っている。
猫耳、尻尾、こちらの反応を窺う少し恥ずかしそうな表情。
正直いって今回も理性の崩壊が危うい。
これで語尾に『にゃ』なんてつけられたら、僕はバレたら退学レベルのことをしてしまうかもしれない。
「(何思ってるんだ僕は……)」
年相応な青臭い妄想だといわせてもらいたい。
そんなことを僕が考えていると、ヒナギクさんがやはり今回も慌てた様子で弁解をしてきた。
「こ、これはお義母さんが勝手に買ってきて……! これ着たらハヤテ君喜ぶかなって思っただけで……!」
「………」
「べ、別に折角買ってくれたのに着ないのは申し訳ないって思ったからじゃないんだから!」
「落ち着いてヒナギクさん! たぶん本音と建前が逆になってる!」
もう彼女は駄目かもしれない。
三回の中で、一番酷い言い訳だった。
というかお義母様も何買ってきてるんですか……。
それを着るヒナギクさんもヒナギクさんだとは思うけれど。
「でも大体事情は分かりました」
今回はヒナギクさんのお義母様らしい(ということにして欲しい)。
一体どんな理由があるのかと思っていたのだけれど、今回ほど説得力に欠ける言い訳もなかった。
さて。
三回目となる今回なのだが、いよいよヒナギクさんにレイヤー化の兆候が見られ始めてしまったわけなのだが、この事態はどうすべきなのだろうか。
言って諭したほうが良いのか、静観しているのが良いのか。
「まぁ似合ってるからこのままでも良いとは思う、けれどね……」
そう呟いて、眼前の猫さんに視線を移す。
猫耳……いや、別に嫌いというわけじゃないのだけれども。
冒頭で言った通り、それでも心のどこかでは、カッコ良くて凛々しく美しいヒナギクさんを好きでいたいと思っている。
「うーむ……」
猫耳をピコピコ動かして、頬を赤らめもじもじするヒナギクさんを見て僕は唸った。
ヒナギクさんは流されやすい人、それはこの間の一件で確信した。しかし今回、ヒナギクさんに着るように強要した人はいない。
買ってきたお義母様が理由に一枚噛んでいるが、着る着ないの選択はヒナギクさんに全てあったはず。
鏡の前で猫耳をつけ、顔を赤らめるヒナギクさんが頭に浮かんできてしまった。
激しく萌えた。
「いや、本っ当に可愛いですね、ヒナギクさん」
「にゃ!?」
いや、やはりどんなに言い訳が言い訳として成り立っていなかろうが、可愛いものは可愛いのだ。
可愛いは正義。
例えヒナギクさんが過去の勇姿からその姿を遠ざけようとも、そのおかげで彼女のこんなに可愛い姿を目に出来るのだから。
顔を茹蛸のように真っ赤にしたヒナギクさんに、僕は言葉を続ける。
「だって、僕が喜ぶかもしれないからと思って、猫耳姿でこうしていてくれるわけでしょう?」
「だ、だから違うって言ってるじゃない! お義母さんが勝手に買ってきただけで……」
「買ってきたとしても、着なければいい話ですよね」
僕の言葉に、ヒナギクさんは言葉に詰まった。
「ふ、服だってお金なのよ! お金を粗末にできないの!」
「それにヒナギクさん、お義母様が買ってきた服で着ていないの山ほどあったじゃないですか」
「―――! そ、それは……」
前にヒナギクさん宅にお邪魔したとき、山ほどのフリフリのスカートを目撃したのを覚えている。
あれ?というかその中に猫耳もあったと思うのだけど、ヒナギクさんが今回身につけているものはそれとは違うようだった。
「(まぁ)」
そんなことは心底どうでもいい。
理由はなんであれ、ヒナギクさんが猫耳を着用したことに意義がある。
ヒナギクさんが言葉に詰まっている間に、僕はヒナギクさんを抱きしめた。
「にゃうっ!?」
「なんというか、本当にヒナギクさんが愛しくて発狂しそうなんですけど」
「い、いきなりは反則よ! というか発狂って何!?」
「気にしないでください」
猫の姿で、僕の腕の中でわたわたと慌てるヒナギクさん。なんという眼福。
その姿に外れかけの理性に勝つために、ヒナギクさんを抱きしめる腕に力を込めた。
「ヒナギクさん」
「う……な、何よ」
「理由がどうであれ……猫耳を着けてくれてありがとうございます。凄く嬉しいです」
ヒナギクさんは大人しくなって、抵抗しなかった。
それこそ借りてきた猫のように、しかし顔はそっぽに向けて小さく呟く。
「喜んでくれた」と。
「………別に、ハヤテ君のために着けたわけじゃないんだから」
「それでも、ですよ」
頬を染め、そう言ったヒナギクさんに、僕は思わず苦笑してしまった。
彼女の嘘を証明する言葉を、僕はたった今彼女の口から聞いたというのに。
本当、素直じゃない人である。
「本当に……可愛い人ですね」
僕の言葉には答えず、ヒナギクさんはつーんとそっぽを向いたまま。
目を合わせてくれない。
その姿はまさに猫のようで、本当に可愛いなぁと思いつつ、僕は彼女に言った。
「大好きすぎて困りますので、責任とってくださいね」
「………バカ。それって私の台詞よ、バカハヤテ君」
可愛い憎まれ言を言いながらも、僕の口付けにしっかりと答えてくれるヒナギクさんは、本当に愛らしい、僕のツンデレな彼女。
「………本当に可愛かった……かにゃ?」
「………………」
理性崩壊しました。
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