関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。
過度な期待はしないでください。
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皆さんどうも、関ヶ原です。
新作が一応出来ました。今月三作目です。
今回もハヤヒナで、久しぶりに甘い小説を書いたつもりです。
しかし今回書いてみると、案外甘めの小説って書くのが難しい……。
キャラを保ちつつ、しっかり甘えさせる。
残念ながら私には難しい。
でも何とか形にはできたのかな、と思っています。
そしてオチの弱さに私涙目。誰か綺麗に話を締める方法を教えてください……!
今回一番悩んだのは何よりタイトルです。
タイトルとして強調したい部分がないもので、『無題』というタイトルにしようかと思ったくらいです(汗)
だから何とか頭を動かしてこんな感じになりました。
ちょっと中身のない話になってしまいましたが、どうか皆様お許しを……!!
さぁ後二作。果たして私は書けるのか。
それではどうぞ~☆
『Hot Kiss』
学校からの帰り道の空は、茜色に染まっていた。
十一月も半ば、暗くなるに連れて肌に当たる風も冷たくなってきている。
「うわ、寒い」
「確かに……これはちょっと寒すぎですね」
結構な厚着をしているにも拘わらず、寒風が体に当たる。
その寒さに身を震わせながら、私とハヤテ君は学校帰りの道を歩いていた。
「もう冬がやってくるって感じよね、こうも寒いと」
「東北地方ではもう雪が降っている所もあるくらいですしね」
ハヤテ君は私の言葉にそう答えると、白い息を吐きながらもう一度身を震わせた。
今日は珍しく、生徒会の仕事がなかった。
この所ハヤテ君と二人で仕事をしていたからなのか、予定以上の仕事をこなしていたらしく、本日は仕事が残っていなかったのだ。
「流石東北ね~。ここ以上に寒いのよね、きっと」
「でも行ってみたい気持ちはありますね」
「そうね~」
して、その帰り道。
いつもとは違い、今日の帰り道は他の生徒たちと一緒だ。
毎日生徒会で遅くなるので、生徒の姿が見えない帰り道は寂しいものだった。
「じゃあいつか行こっか、東北」
「え?」
「いつか、機会があったら二人っきりで、ね?」
だから、とハヤテ君の腕を私は抱える。
「ちょ、ヒナギクさんっ。皆見てますって」
「いいのよ、それで」
そしてニヤリ、と私は笑った。
「見せ付けてるのよ♪」
「………」
私の言葉に、ハヤテ君が固まる。
「あの……その」
「何を今更照れてるのよ。もう皆知っているでしょ?」
「それは、そうなんですが」
ハヤテ君が言葉を濁すのも分かる。
だってほら、ハヤテ君に敵意ある視線が集中しているから。
それでも私はハヤテ君の腕を離すことはない。
普段見せ付けられない分、こういった貴重な機会に見せ付けなければ。
私がハヤテ君をどれだけ好きかということを。
ちら、とハヤテ君を見れば、恥ずかしそうに頬を赤く染めていた。
どうやら彼には、まだまだ覚悟が足りないらしい。
「ねえハヤテ君?」
「……は、はい」
「ハヤテ君は私の彼氏よね?」
「へ?そ、それはもちろん!僕はヒナギクさんの彼氏ですよ」
「そうよね、彼氏よね。じゃあそれがどういうことなのか分かるかしら?」
「え―――――」
だから、思い知らせてあげることにした。
周りの生徒たちに、ハヤテ君に。
私から、桂ヒナギクから好かれるというのがどういうことなのか。
私の方を向いた彼の唇に、自分のそれを重ねた。
やわらかく暖かい感触が伝わって、唇から身体全体に心地よさが広がる。
帰宅途中。
しかも多くの生徒たちがいる中で、私とハヤテ君はキスをしていた。
「………えへへ、これで分かった?」
「ええ…もう十分というくらいに」
数秒、数十秒と時間が過ぎ、私たちは唇を離した。
名残惜しい気持ちもあるが、ハヤテ君の顔が尋常じゃない位に真っ赤だったので仕方がない。
それに、どうやらハヤテ君も分かってくれたようで、トマトのように顔を真っ赤にしながらも、唇を離すと私をぎゅっと抱きしめてくれた。
真っ赤な顔で私を抱きしめたまま、ハヤテ君は言う。
「………肝っ玉は強い方だと思っていましたけど、ヒナギクさんの彼氏を務めるにはまだまだ努力が必要みたいです」
「ふふ。分かればいいのよ」
「本当に……。ヒナギクさんがここまで甘えん坊だとは思いませんでした」
「良いじゃない、別に。私はただ、自分の気持ちに素直になっただけよ」
ハヤテ君の腕の中は、本当に幸せな気持ちになる。
キスとは違った温かさ。
その温かさを体全体で感じながら、私は「それに」と言葉を続けた。
「私は甘えん坊だけじゃなくて、寂しがりやでもあるのよ?」
周りをみれば、あれ程いた生徒たちの姿はなくなっていた。
私たちの姿を見て恥ずかしくなったのだろうか?
でも、この方が私にとっては都合がいい。
「だから、ね」
すっかり人気がなくなってしまった帰り道で、私はハヤテ君に唇を差し出した。
「ん」
「え?」
「さっきは人がいたからそんなに長くは出来なかったけど、今なら大丈夫でしょ?」
何を、と聞くことは今更だ。
今度はハヤテ君の方からして欲しい。
そんな私の気持ちを読み取ってくれたのだろう、ハヤテ君は苦笑を浮かべながらも、
「………本当に甘えん坊なんですから、ヒナギクさんは」
その言葉を優しい声色に乗せて、私に二度目のキスをした。
十一月も半ば、暗くなるに連れて肌に当たる風も冷たくなってきている。
もう冬がすぐそこまで来ている、巡る季節の中で。
大好きな人とのキスは、そんな寒さを忘れさせてくれるくらいに、やはり温かなものだった。
End
新作が一応出来ました。今月三作目です。
今回もハヤヒナで、久しぶりに甘い小説を書いたつもりです。
しかし今回書いてみると、案外甘めの小説って書くのが難しい……。
キャラを保ちつつ、しっかり甘えさせる。
残念ながら私には難しい。
でも何とか形にはできたのかな、と思っています。
そしてオチの弱さに私涙目。誰か綺麗に話を締める方法を教えてください……!
今回一番悩んだのは何よりタイトルです。
タイトルとして強調したい部分がないもので、『無題』というタイトルにしようかと思ったくらいです(汗)
だから何とか頭を動かしてこんな感じになりました。
ちょっと中身のない話になってしまいましたが、どうか皆様お許しを……!!
さぁ後二作。果たして私は書けるのか。
それではどうぞ~☆
『Hot Kiss』
学校からの帰り道の空は、茜色に染まっていた。
十一月も半ば、暗くなるに連れて肌に当たる風も冷たくなってきている。
「うわ、寒い」
「確かに……これはちょっと寒すぎですね」
結構な厚着をしているにも拘わらず、寒風が体に当たる。
その寒さに身を震わせながら、私とハヤテ君は学校帰りの道を歩いていた。
「もう冬がやってくるって感じよね、こうも寒いと」
「東北地方ではもう雪が降っている所もあるくらいですしね」
ハヤテ君は私の言葉にそう答えると、白い息を吐きながらもう一度身を震わせた。
今日は珍しく、生徒会の仕事がなかった。
この所ハヤテ君と二人で仕事をしていたからなのか、予定以上の仕事をこなしていたらしく、本日は仕事が残っていなかったのだ。
「流石東北ね~。ここ以上に寒いのよね、きっと」
「でも行ってみたい気持ちはありますね」
「そうね~」
して、その帰り道。
いつもとは違い、今日の帰り道は他の生徒たちと一緒だ。
毎日生徒会で遅くなるので、生徒の姿が見えない帰り道は寂しいものだった。
「じゃあいつか行こっか、東北」
「え?」
「いつか、機会があったら二人っきりで、ね?」
だから、とハヤテ君の腕を私は抱える。
「ちょ、ヒナギクさんっ。皆見てますって」
「いいのよ、それで」
そしてニヤリ、と私は笑った。
「見せ付けてるのよ♪」
「………」
私の言葉に、ハヤテ君が固まる。
「あの……その」
「何を今更照れてるのよ。もう皆知っているでしょ?」
「それは、そうなんですが」
ハヤテ君が言葉を濁すのも分かる。
だってほら、ハヤテ君に敵意ある視線が集中しているから。
それでも私はハヤテ君の腕を離すことはない。
普段見せ付けられない分、こういった貴重な機会に見せ付けなければ。
私がハヤテ君をどれだけ好きかということを。
ちら、とハヤテ君を見れば、恥ずかしそうに頬を赤く染めていた。
どうやら彼には、まだまだ覚悟が足りないらしい。
「ねえハヤテ君?」
「……は、はい」
「ハヤテ君は私の彼氏よね?」
「へ?そ、それはもちろん!僕はヒナギクさんの彼氏ですよ」
「そうよね、彼氏よね。じゃあそれがどういうことなのか分かるかしら?」
「え―――――」
だから、思い知らせてあげることにした。
周りの生徒たちに、ハヤテ君に。
私から、桂ヒナギクから好かれるというのがどういうことなのか。
私の方を向いた彼の唇に、自分のそれを重ねた。
やわらかく暖かい感触が伝わって、唇から身体全体に心地よさが広がる。
帰宅途中。
しかも多くの生徒たちがいる中で、私とハヤテ君はキスをしていた。
「………えへへ、これで分かった?」
「ええ…もう十分というくらいに」
数秒、数十秒と時間が過ぎ、私たちは唇を離した。
名残惜しい気持ちもあるが、ハヤテ君の顔が尋常じゃない位に真っ赤だったので仕方がない。
それに、どうやらハヤテ君も分かってくれたようで、トマトのように顔を真っ赤にしながらも、唇を離すと私をぎゅっと抱きしめてくれた。
真っ赤な顔で私を抱きしめたまま、ハヤテ君は言う。
「………肝っ玉は強い方だと思っていましたけど、ヒナギクさんの彼氏を務めるにはまだまだ努力が必要みたいです」
「ふふ。分かればいいのよ」
「本当に……。ヒナギクさんがここまで甘えん坊だとは思いませんでした」
「良いじゃない、別に。私はただ、自分の気持ちに素直になっただけよ」
ハヤテ君の腕の中は、本当に幸せな気持ちになる。
キスとは違った温かさ。
その温かさを体全体で感じながら、私は「それに」と言葉を続けた。
「私は甘えん坊だけじゃなくて、寂しがりやでもあるのよ?」
周りをみれば、あれ程いた生徒たちの姿はなくなっていた。
私たちの姿を見て恥ずかしくなったのだろうか?
でも、この方が私にとっては都合がいい。
「だから、ね」
すっかり人気がなくなってしまった帰り道で、私はハヤテ君に唇を差し出した。
「ん」
「え?」
「さっきは人がいたからそんなに長くは出来なかったけど、今なら大丈夫でしょ?」
何を、と聞くことは今更だ。
今度はハヤテ君の方からして欲しい。
そんな私の気持ちを読み取ってくれたのだろう、ハヤテ君は苦笑を浮かべながらも、
「………本当に甘えん坊なんですから、ヒナギクさんは」
その言葉を優しい声色に乗せて、私に二度目のキスをした。
十一月も半ば、暗くなるに連れて肌に当たる風も冷たくなってきている。
もう冬がすぐそこまで来ている、巡る季節の中で。
大好きな人とのキスは、そんな寒さを忘れさせてくれるくらいに、やはり温かなものだった。
End
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