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関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。 過度な期待はしないでください。
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どうも皆様お久しぶりです。
関ヶ原です。
就職活動もいよいよ本格的に始まりまして、やれ仙台、やれ県庁所在地へ説明会のために行かなければいけなかったりで、忙しい身となって参りました。
駄文を書くよりも、ESだったり、履歴書だったりを書いてました。ハイ。
なので今回はリハビリも兼ねた小話を書かせていただきました。

久しぶりだったので、いつも以上に酷い/(^o^)\
何事も定期的にやらなければいけない、と痛感しております。

アイカちゃんが出てきておりますが、内容的にカテゴリーは小話、となっております。

さて話は変わりますが、最近関ヶ原は関Pへとなっていました。
簡単な話、アイドルマスターにどっぷりハマってます。
私はアニメから入ったのですが、キャラクターが可愛いのなんの。

気づけばBD衝動買い\(^o^)/
気がつけばアイマス2が某ゲームショップの袋に包まれていたり。
PSPのアイマス探して、市内のゲームショップ奔走したり。
気がつけば……モバ○ーのアイドルマスターに課金していたり……OTL

だって……可愛いんだもの。
ものっすごく可愛いんだもの!

あ、あと。
妖狐×僕SSのアニメを見まして――気がついたら原作全巻買っていました/(^o^)\

趣味に走ってます。
就職活動のために県外へ走り、趣味にも走ってます。

気持ち的にはフルマラソン。

だ、だめだこいつ……早く何とかしないと……!

というわけで(?) 今後も頑張って行きますので(色々) 皆様、よろしくお願い致します!


ではどうぞ!




拍手[1回]


『オチのない小話』



「どういうことなのよ」

 新年最初の月も下旬へと差し掛かった頃。
 綾崎家の一人娘、綾崎アイカは、目を尖らせて両親を睨みつけるように見ていた。

「は?」
「へ?」

 時は夕食。
 余った餅で作った雑煮を頬張っていた綾崎ハヤテ、ヒナギク両人は、突然睨みつけてきた娘を、不思議そうに見た。

「どういうことって……」
「何が?」

 二人は理由が分からない、といった表情を浮かべている。

「分からないの?」
「全く」
「同じく」

 察しの悪い両親だ、と内心ため息をつきながら、アイカは持っていた箸をテーブルへと置いた。

「じゃあヒント」
「ヒント?」
「うん」
「去年のクリスマス」
「クリスマス?」
「去年のクリスマスって言うと……」

 噛んでいた餅を飲み込み、ハヤテが言う。

「アイカの誕生日を祝っ――」
「そうそれ!」

 ハヤテが言い終わる前に、アイカが叫んだ。

「ちょっと、いきなり叫ばないでよ」
「プロデューサー、誕生日ですよ! 誕生日!」
「誰がプロデューサーよ」
「どうして某7○5プロの天海○香みたいな口調なんだい……?」

 ハヤテとヒナギクのツッコミには聞く耳持たず、アイカは言う。
 いや、叫んだ。


「ワ・タ・シの誕生日の話がなかったでしょうがぁ!!!!」

 その叫びは、まさに心の叫び。
 綾崎家のリビングに、悲痛な声が響く。

「……あー」
「そういえば、そうだったわね」

 アイカの叫びを聞いて、漸く二人も理解に至ったらしい。
 つまりは簡単な話。

 どうやらアイカは 『折角の誕生日なのに、自分の話が全くなかったのが気に食わない』 らしい。

「なんで!? 毎年毎年、いくら出番が少なくたって、誕生日だけは私メインの話があったのに!」
「え? そうだったかしら?」
「ヒナギク、今は静かに聞いておこう」

「なのに去年は何!? パパとママが生徒会室でイチャイチャするだけの話って!?」
「そんな事言われても、ねえ?」
「しっ。静かに」

「ふざけるんじゃないよ!」
「ちょっとアイカ。何よその口調は」
「思春期なんだよ。ヒナギク、分かってあげて」

「二人のラブシーンなんか需要ないんだってーの!!」
「「オイ」」

 散々喚いていたアイカの頭を、がっしりとヒナギクの手が掴む。
 アイアンクローというやつだ。
 にっこにっこと、蛇も固まるような笑顔で、ヒナギクはアイカに言う。

「ちょっとアイカ……? いくら腹が立っているとはいえ、言い過ぎじゃないかしら?」
「ふが……」
「よりにもよって、両親の大事な大事な思い出に向かって『需要がない』とはないでしょう?」
「需要があっても困るんだけどね……」
「ハヤテは黙ってて!」

 きっ、とハヤテを睨んで、すぐに視線はアイカに戻る。
 アイカを見るヒナギクの目は、若干優しい物へと変わっていた。

「アイカ? いくら出番が無くてもね……時には我慢をしなければならない時だって人にはあるの」
「ふが……ふがふが……」
「吐き出したい、全部さらけ出して楽になりたい。そんな気持ちを抑えて、そうやって人は大人になっていくと思うの」
「ヒナギク……」

 諭すようにアイカに告げるヒナギクは多分、昔の自分を思い出しているのだろう。
 ハヤテはそう思った。

 素直ではないヒナギク。
 自分よりも、相手の恋愛を応援していたヒナギク。
 自分の気持ちを抑えこんで、背中を押して『彼女』の元へと送り出してくれたヒナギク。

 ことある毎に彼女は、自分を第二に考え、相手を尊重していた。
 だからこそ、アイカを諭すその言葉には重みがある。
 今回、確かにアイカは不遇だったのかもしれない。
 しかし、それを堪え、成長することも大事なのだとヒナギクは伝えたいのだ。

「(でも……)」

 母が娘に大切なことを教えている。
 それはとても素晴らしいことだと思う。
 少なくとも自分には、そんな母はいなかったのだから。

「ヒナギク……」

 だが。
 だがしかし。


 ハヤテはそっと両手で顔を覆う。


 そう、確かに大切なことだ。
 辛いこと、大変なことにも堪える強さを身につけるということは。


「でも……アイアンクローしながら言われても、シュールなだけだよ……!」


 鬼のようなスマイルから、いつの間にやら聖母と見間違える位に慈愛に満ちた笑顔になっているヒナギク。
 しかしその右手は、がっちりとアイカを掴んで離さない。
 アイカはふがふがしているだけ。
 何故その右手にも慈愛を向けてあげられなかったのか。

 アイカが不憫で、ハヤテは涙が止まらない。


「ふが……! ふが……!」
「あら……分かってくれたみたいで嬉しいわ、アイカ」

 アイカがコクコクと首を縦に振っているが、絶対に肯定の意味じゃない。
 ハヤテの直感がそう告げている。

「じゃ、この位にしておきましょうか」
「ぶはっ……!」

 しかしヒナギクは肯定の意ととったのか、ようやく右手を離し、アイカは解放された。
 ぜー、はー、と呼吸を整えたアイカは。


「何するのよ、この馬鹿母!」
「あ゛?」
「アイカ……」


 余計なことを、とハヤテは頭を抱えた。
 不満があっても堪えることの大切さを言われたばかりではないか。
 肯定はしてなかったとは思うが、その言葉は耳には入っていたはず。

「何? 母親に向かって馬鹿とは何よ、馬鹿とは?」
「あ……」
「…………(ニッコリ)」
「――――!!」

 綾崎家のリビングに、今度は言葉にならない悲鳴が響いた。
 見るに堪えないその様子を見て、ため息をつきながら、ハヤテは。


「…………良かったね、アイカ。何はともあれ、君メインの話になったじゃないか」


 ヒナギクをどう宥めようか、そのことに頭を痛ませながら。
 時間が経ち、すっかり硬くなってしまった雑煮の餅と同じくらいに、その表情を固くさせながら。


「……オチが無い話を堪えることも、大人、か」


 疲れたようにそう呟いたのだった。







 …






「というか、クリスマスの話って別に私たちのせいじゃないわよね」
「あ」


 誰の責任なんだろうね!





End
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最近放送いけなくてすまんww

お金のつかいすぎはいけないぜー^^
けん=追跡者=ストーカー 2012/02/11(Sat)19:56:10 編集
オチない
今時はオチのない日常アニメなんかも沢山あるから大丈夫ですよーwww
妖狐×僕SSは私も観てますよー
友達の家で漫画も読んでましたw
ベディアン 2012/01/28(Sat)09:36:33 編集
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ハヤヒナ小説とかイラスト書いてます。
皆様の暇つぶし程度の文章が今後も書ければいいなぁ。

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