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関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。 過度な期待はしないでください。
Top ハヤヒナSS あやさきけ イラスト 日記
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どうも皆様こんばんは、関ヶ原です。
ギリギリ今日も更新です。
小話なので、できるだけ更新できるだけ更新して行きたいそんな今日このごろ。
明日から少し取り込んでしまって、もしかすると更新がまた遅くなるかもしれませんが、ご了承ください!
では話も短めにして。
どうぞ~☆


ツインテール


「髪、伸びてきたなあ」

 とある日曜日の午後。
 春を感じさせる陽気をハヤテがリビングで満喫していると、ソファに腰掛けていたアイカがそんなことを呟いた。
 アイカへ視線を移すと、髪の毛先をつまみながら気だるそうにしていた。

「髪、邪魔ー」
「じゃあ、切ろうか?」
「それもイヤー」
「どっちなんだ……」

 髪は女の命、とは良く言うが、邪魔だと言っておきながら切るとなると嫌だと言う。
 たとえ幼くても、女心とは難しいものである(この場合幼女心とでも言ったほうが良いのだろうか)。
 
「邪魔だけど、切りたくないんだよぅ」
「パパはワケがわからないよ……」
「どうすれば良いんだろうねー」
「だからアイカはどうしたいんだって」

 なんて意味のない問答なんだ、とハヤテは苦笑する。

「髪を切るんだったら、僕が切るけど」
「いやーでもね……魅力的なんだけどね……」

 アイカはアイカで、なんとも曖昧な答えを返す。

 埒があかない。

「うーん……どうしようかね」
「何かいい案ある? パパ」

 親娘揃って首を傾げ、解決策を考える。

「髪を切らなくても、邪魔にならない方法ねえ……」
「あー本当に邪魔だー」

 アイカが気だるそうに両方の髪を一束ずつ掴んで、ぐあーっと上にあげた。
 その姿を見て、ハヤテが「あ」と言葉を漏らす。

「それだよ、アイカ」
「ふぇ?」
「それ」

 ハヤテが指を指したのは、アイカによって上げられている二束の髪である。

「これ?」
「髪型を変えればいいんだよ」
「おおー!」
 
 ハヤテの言葉の意味を理解し、アイカがポン、と手を叩いた。
 アイカは普段、右側の髪を束ねた髪型をしている。
 サイドテールとでも言うのだろうか。

「ツインテールにしてみたらどうだろうか」
「ツインテール!」

 だからこそ、ハヤテはテールの数を増やすことを提案した。
 これならば髪を切らなくても大丈夫なはずだ。
 正直、ハヤテ自身アイカのツインテールを見たいという気持ちもあったのだが。

「この案、どうかな?」
「ツインテール……。いいかも!」
「そう? それなら良かったよ」
「じゃあパパ、早速お願いね?」
「あ、僕がやるんだね」
「もちろん! パパ好みのツインテール、お願いね!」
「はいはい」

 ぽすっ、とアイカはハヤテの膝に腰をおろし、自身の髪をハヤテに委ねた。
 丁寧な手つきで母親譲りの髪を梳かしていく。

「では失礼します、お姫様」
「うむ、苦しゅうない。表を上げい」
「それじゃ殿様だよ」

 そんな取り留めもない会話を交わしながら、無事ツインテールアイカが完成したのだった。
 その後、ハヤテの手によってヒナギクもツインテールにされ、ここにツインテール親娘が生まれたとかなんとか。


End

拍手[2回]

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どうもこんばんわ。関ヶ原です。
今日も短編すらならない小話的な小説、アップしていきます。
今回は剣道のお話。
というのも、今日お風呂に入っていたら、

「あ、そういやアイカ剣道やってたっけかな……?」

という、数年前に立てた設定を思い出しまして……。
私自身あやさきけの設定を思い出すために、今回の話を書いてみた所存です。
剣道は小学生の頃、二年ほど習っていたことがあります。
今では防具の付け方も忘れてしまいましたが……しかし、バンブーブレードを読んでいると剣道をやっていたころのことを思い出して懐かしい気持ちになったりしますね。
冬の雑巾がけ、きつかったなあ……。

そんなわけで本当に短い内容となっておりますが、三分で出来るカップラーメンを待つ合間にでも読んでいただけると嬉しいです(誰も読んだら三分かかるほどの内容とは言っていない)。
ええ、一分すらかからないかもしれません。でも、量はどうあれ、内容はどうあれ、こうして更新することに意味があると思うんです(震え声)。


そんな言い訳を言いつつ。
ではどうぞ~。


剣道


 とある日。
 アイカとヒナギクは、白皇学院の道場に足を運んでいた。

「というか、私が剣道やってるのってもう忘れられてるよね」
「そういうこと言わないの」

 アイカは時々、こうして白皇学院の道場でヒナギクに剣道の稽古をつけてもらっていた。
 学生時代、文武共に優秀だったヒナギクは、今でも道場に顔をだすと歓迎される。
 今回もその好意に甘えに来たのだった。

「さ、じゃあ稽古始めましょうか」
「うん」

 ストレッチや準備体操を終え、二人は床に座ると、防具をつけはじめた。
 ヒナギクはもちろん、アイカの方も手慣れた手つきで防具をつけていく。

「よし。じゃあ打って来なさい」
「うん。行くよ!」

 掛け声とともに、アイカは竹刀を振り下ろす。
 打込みの稽古だ。
 面、小手、胴、と正確に竹刀を打ち込んでいく。

「そうそう、そういう感じ」

 ヒナギクの言葉に反応せず、ひたすら竹刀を振り下ろす。

「はぁ……はぁ……はぁ…」

 二十分ほど同じ動作を繰り返し、次は連続技の打込みをする。
 面から面、小手から面、小手面から小手面、と色々なパターンで打ち込んでいく。
 このメニューを三十分。
 幼いアイカの体力では、このメニューでも息が上がる。

「よし、じゃあ少し休憩しましょうか」

 アイカの疲労を見て、ヒナギクがそう口にする。

「はぁ……はぁ……う、うん」

 床に再び座り込み、防具を外していく。

「ふはー……きっちぃ」
「大分上手く打ち込めるようになってきたわね」

 息を整えるアイカに、ヒナギクはそう言葉をかけた。
 師からのお褒めの言葉に、アイカの表情が緩む。

「えへへー。なんたってママとパパの子だからねー」 
「全く……調子良いんだから」

 タオルで汗を拭いながら、ヒナギクは苦笑した。
 ヒナギクの教え方が良いのはもちろんだが、アイカ自身、教えられたことをしっかりと踏まえて実践しているからこその上達である。
 努力家なのだ、この娘は。
 もちろん口に出すとアイカが調子に乗るので、口には出さないが。

「でもそうね……これからもしっかりと練習していけば試合させても良いかもね」
「本当!?」
「うん。東宮君あたりなら勝てるんじゃないかしら?」
「ママ、流石にそれは無理だよ~」
「大丈夫よ、彼弱いから」
「(何気に酷いこと言うね……)」

 ヒナギクの言葉に、今度はアイカが苦笑する番だった。
 東宮を哀れに思う。きっと今頃、くしゃみをしているに違いない。

「ま、それだけ上達してるってことよ。だからこれからも精進しなさいな」
「うん! よっし、休憩おわりっ!」

 しかし、東宮に同情するのも一瞬であった。
 ヒナギクの激励に気を良くしたアイカは、急いで防具を付け直し、立ち上がった。
 東宮、実に哀れである。
 頭の片隅に微粒子ほど存在していた東宮への同情をほっぽりだしたアイカは、竹刀をその手に持ち、ヒナギクへビシッと向ける。

「そうと決まればママ! これからは実戦で稽古しようよ!」
「ふふ。調子に乗っちゃって……」
「直ぐに追いぬいてやるんだから!」
「あら? 私の稽古、厳しいわよ?」

 アイカの挑戦に不敵な笑みを浮かべ、ヒナギクも立ち上がる。

「じゃあ……行くよ?」
「ええ。来なさい」

 互いに中段の構えをとり、剣先を相手に向けた。  
 すっ、と息を止め、勢い良く足を前に出す。

「メェ――――ン!」
「コテェ――――!」

 互いを見合うこと数秒後。
 白皇学院の剣道場に、二つの元気な声と、竹刀同士がぶつかり合う音が響いた。


End 

拍手[3回]

どうもー関ヶ原です。
最近小話を書くことに嵌りそうです。
短い分時間が短縮出来るので、さくさくかけて嬉Cです。
色んな小ネタを混じれればもっと楽しいので、書いていくうちにやっていければなと思います。
というわけで今回も短めのお話。小ネタといっても良いでしょうが、良ければどうぞ~☆


えっちぃ本

「パパってえっちぃ本持ってないよね」

 午後、優雅なお茶の一時。
 娘の言葉は常に唐突だ。
 唐突というよりも、まさにゲリラ豪雨のように突然放たれたその一言に、綾崎ハヤテとヒナギクは、持っていたティーカップを仲良くテーブルに落とした。
 ティーカップを二つ失った。お気に入りだったのに。

「い、いいいいいいいきなり何を言い出すのよアンタは!?」
「ど、どこで覚えてきたんだその言葉!?」
「え? いや、クラスの男子がそういう話で盛り上がっていて」

 キョトンとしているアイカに、両親は戦慄を覚えた。

「さ、最近の小学生って大人びてるとは思っていたけど……」
「いや、これは「ませてる」と言ったほうが正しいような……」
「男の人って皆、えっちぃ本持ってるんだよね? でもパパの部屋でそういう本見たことないからさー」

 大人びているけれども、まだ「そっちの面」では幼いアイカは、自分の発言の大きさに気づいていない。
 幼いゆえに、恐ろしい。まるで「赤ちゃんの出来方」を聞いてくる子供のように、両親の背中に冷や汗ばかりを流させていく。

「どうして、パパは持っていないの? えっちぃ本」
「え、えええええっちぃなんて言葉使っちゃいけません!」
「そ、そうよアイカ! 子供には子供なりの言葉というものがあるのよ!」
「? どうして使っちゃいけないの?」

 不思議そうに見つめてくるアイカの瞳には、純粋な疑問しか含まれていない。下心とか、そういうものは一切なかった。
 だからこそ言葉に詰まる。
 このまま勢いだけで乗り切ってしまえば、結果的にアイカを叱ることになってしまう。
 アイカは賢い子である。叱られてしまえばその理由を考えてしまうだろうし、さらにその理由が分からなければあらゆる手を使って追究、もしくは追求してくるだろう。

「どどどどーしようハヤテ!? なんて答えたらいいの!?」
「え、えええええ!? ぼ、僕に聞かれても……!」

 だからこそ上手い切り抜け方はないかと小声で二人は作戦を立てようとした。
 しかし学生時代から「そっちの面」には全くといっていいほど耐性がなかった二人だ。こういう時どういう対応をすべきか、その手段を知らなかった。
 アイカという子供を授かっておきながら、何をいまさらという感じではあるが。

「ねえねえ、どうして二人だけでお話してるの? 私も混ぜてよー」
「ちょ、ちょおっと待っててねえアイカ」
「い、今大事なお話をママとしてるところだから……」
「ぶー」

 仲間外れにされたと思ったのだろう、アイカがぶーたれる。
 全く表情がコロコロと変わる子だ。こういうところが凄く愛らしくて困る。
 だからこそ、だからこそ、上手いことこの場を切り抜けなければ、今後の教育にも関わってくる。

「そもそもどうして小学校でえ、えっちな本の話なんて出てくるのよ!?」
「知らないよ!」
「これもハヤテがえ、えっちな本持っていないのが悪いんでしょう!? 持っていたら上手い理由だって言えたのに!」
「ええええええ!? そ、それは理不尽でしょ!? 僕がそういうの持ってないの、君が一番知ってるよね!?」

 悩む、悩む。こういう時、一般的なお父さん、お母さんはどういう切り抜け方をしていたのだろう。
 そもそも両親にそういう話題を振ったことがない二人である。
 アイカを見れば、ぶーたれ具合が加速していた。

「もー! 私も混ぜろおおおおおおお!」
「うわっ! アイカちょっと待ってって!」
「い! や! だああああああああああああああああ!」

 どうすればいいのだろうか、具体的な解決策も出ないまま、綾崎家の優雅な午後の一時は、娘の発言というゲリラ豪雨に飲まれていった。

 結局。

 駅前にある有名なお菓子を買ってあげるということで、この話題をさけた両親なのだった。
 色気よりまだ食い気のほうが大切な娘で助かった。


End
 

拍手[2回]

どうも皆様こんにちは。関ヶ原です。
GJ部魂はいつも心の中に。
最近GJ部にはまっております。
アニメから入ったのですが、ゆるふわな空気が現代社会という荒野に現れたオアシスのような感じで、和やかな気持ちで見ることが出来まして……。
先日、原作の方も読み終えました。
GJ部って一話一話が凄く短くて、私にとってはとても新鮮でした。
短くても全体を通してストーリーがしっかりとつながっていたし、なにより短い分読みやすかったです。
そこで、今回はその「四コマ小説」を倣って、短めの小説をあやさきけで書いてみました。
もともと私の小説も短い方なので、とても書きやすかったです。
この文章量なら更新もそれほど感覚をあけずに出来るのではないでしょうか。
一応テスト投稿ということで、あげさせていただきますね~。
かなり短い内容ですが、どうぞ~☆




カードゲーム



「パパ~、遊技王しよ~」

 何事もなく、いつも通りの休日。綾崎ハヤテがリビングで雑誌に目を通していると、そんな声が隣から聞こえてきた。
 目を向けるとそこには我が娘、アイカの姿が。
 小さな手には紙の束を二つほど持っている。

「遊技王って……カードゲームだっけか?」
「そうそう。最近私のクラスで流行っているんだ~」

 遊技王とは、世界中の人々にプレイされている大人気カードゲームである。
 子供から大人まで幅広く愛されており、カードによっては一枚に何万円もの価値がつくという。

「カードゲームかあ……そういえばしばらくやっていなかったなあ」
「じゃあせっかくだしやろうよ! 私教えるよ?」
「そうかい? じゃあお言葉に甘えようかな」

 アイカの言葉に二つ返事でOKする。
 ハヤテも暇を持て余していたので雑誌を読んでいたところだった。
 もっとも、仕事はあるといえばあるのだが、休日まで仕事をするとヒナギクがうるさい。
 主人の身体を気遣ってくれる素晴らしい嫁さんである。

「取り敢えず……パパはストラクチャーデッキでいいかな?」
「ああうん、構わないよ」
「じゃあ、はい」

 ポン、とハヤテの手に片方のデッキが渡される。
 ストラクチャーデッキとは、たしか買ってすぐにデュエルが出来るデッキの事だったと思う。

「私は自分のデッキ使うね~」

 アイカは残った一つをそのままシャッフルし始めた。
 そうだった。確か戦う前はデッキをシャッフルしなければならなかったのだった。

「でも懐かしいな~遊技王」
「パパやったことあるの?」
「あるよ。といっても、随分と昔の話だけどね」

 本当に小さい頃、当時の友人のデッキを借りて何度かプレイさせてもらったことがある。

「あの時は遊技王カードって、裏が紫色だったんだよ」
「そうなの!?」
「うん。でも、まさか久しぶりの遊技王を娘とやることになるとはねえ」
「あは。じゃあ、楽しもうよ!」
「うん、お手柔らかにお願いします」

 互いに笑いながら、デッキに手を置く。

「「デュエル」」

 こうして、娘と父の戦いが始まった。

「あ、エクシーズ召喚しまーす」
「なにそれ!?」

 なお、手加減以前に、複雑化されたカードゲームのルールの前にハヤテは撃沈した。
 まさかカードゲ-ムで時間の流れを痛感させられるとは思わなかった。


End

拍手[3回]

WBC
日本代表最高。

台湾代表最高。

ありがとう野球。

これからもよろしく野球。

野球が好きで良かったああああああああああああああああああああああああああああああ!

拍手[1回]

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ハヤヒナ小説とかイラスト書いてます。
皆様の暇つぶし程度の文章が今後も書ければいいなぁ。

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