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関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。 過度な期待はしないでください。
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どうもこんばんは、関ヶ原です。
夏の気温もすっかりと陰を潜めて、秋ですね、秋。

食べ物の秋、読書の秋がやってきました。
勉強? そんなものは夏に置いてきました。

皆さんはどうですか? まだまだ秋本番とは言えない時期ですが、秋堪能してますか?
私はまだしていません。

和梨が出てくるまでは、私の秋は来ません。
そういうものなのです。和梨最高。

さて今回も新作投下です。

なんということでしょう。
まさかの3日連続とは……自分でも驚きです。
しかしネタがどうしてこうなった。

ふと思いついて、書き始めて、気がついたら終わってました。
そんな作品です(´・ω・`)

最近というかここ数ヶ月、更新が月一だったりしてますので、その差分かな?

まあいいでしょう。

ということで、前回の返信!



>べディアンさん
体育祭ですかー……私の大学にもそういうイベントはあるのですけど、野球とソフト以外は運動は月並み、人並みなので私は積極的には参加していませんw
毎日コツコツ書く、素晴らしいです! 俺も見習わなくては……。

>つっきーさん
2828して頂けたのなら、書いた甲斐があるというものです!
私も基本、のんびりと自由気ままに更新しているのでそのスタイル、貫いてください(`・ω・´)b

>悠hiさん
3日連続になりましたw ほのぼのして頂けましたか! 嬉しいです!



では本編をどうぞ!

拍手[4回]


『秋刀魚』




「秋刀魚が食べたい」
「は?」

 愛娘の一言に、ヒナギクは思わずそう聞き返していた。
 季節も秋に近づいた、そんな頃。
 確かに秋刀魚と言えば、字の如く秋が旬の魚ではあるが。

「……本当にいきなり言うわね、アイカ」

 時刻は夕方に近い。もう少しで夕飯の支度を始めようと考えていた頃だった。
 いきなり言われて少し戸惑ったが、準備出来ない、ということはない。

「でもどうして急に秋刀魚?」
「どうしてって……秋だから?」
「なんで疑問形なのよ」

 特に意味はないということだろう、とヒナギクは理解し、ため息を一つ。
 そして頭を少し働かせて、考える。

「そういえば今日、秋刀魚が特売だったわね……」

 朝刊の折り込みチラシを思い出しながら呟くと、アイカの目が輝く。

「本当!? じゃあ買いに行こう!」

 身を乗り出してきたアイカに、ヒナギクはもう一度ため息を吐いた。

「どんだけ秋刀魚が食べたいのよ……」
「秋と言えば秋刀魚じゃん!」
「まあ……魚ならそうだと思うけれど」

 綾崎家から近所のスーパーまではそれほど距離はない。
 特売だからといって、秋刀魚が一匹も残っていないということもないだろう。
 しかし、秋刀魚だけを買いに行く、というのは何となくヒナギクは嫌だった。

「ちょっと待って。どうせ行くならついでに何か買ったほうが……ポイントも貯まるし」
「えー。いいじゃん秋刀魚だけで! ポイントだってそれほど貯まらないよー」
「黙らっしゃい。今日買っておけば後で買わなくても良くなるでしょ?」
「……なんかママ、面倒くさい」
「何とでも言いなさい」

 全く、最近の子供はここまで堪え性がないのだろうか。
 秋刀魚は買うのだから、その位良いと思うのだが。

 子供と自分の感覚の違いに少しばかりジェネレーションギャップを覚えながらも、ヒナギクは携帯を開く。

「? 誰に電話するの?」
「パパにラブコール」
「うざ」

 ぼそっと呟いたアイカの頭を引っぱたきながら「痛っ!」、愛しの夫の番号へコール。

『もしもし? ヒナギク?』
「あ、ハヤテ? 今大丈夫?」
『大丈夫だよ。それよりどうかした?』
「今から買い物に行くんだけど、何か足りないものってあったかしら?」
『足りないもの? うーん……そういえば洗顔が少なくなってたような。確か予備買ってなかったよね?』
「洗顔ね。他には?」
『後はそうだなあ。ビール……はまだあったし、ボディソープとシャンプーの予備ってあったっけ?』
「ちょっと待って」

 話しながら洗面台へ移動する。
 綾崎家のそういったものは、洗面台の下に収納されているのだ。

「うん、まだあるわ」
『そっか、分かった。じゃあ必要なものはそれくらいかな』
「洗顔はいつもので良いのかしら?」
『そこはヒナギクに任せるよ。多分買い物から帰ってくる頃には、僕も帰ってこれると思うから』
「分かった。じゃあ行ってくるわね」
『気をつけてね』
「うん。じゃあ、バイバイ」

 ピ、とハヤテの電話を終えると、アイカがジト目でヒナギクを見ていた。

「……何?」
「べーつーにー? 相変わらず仲が良いんだなあって」
「まあねえ」

 ふふん、と鼻をならして、誇らしげにヒナギクは笑った。

「いつまでもラブラブなんだから。さ、じゃあ買い物に行きましょうか」
「……秋刀魚を買ってくれるということで今日は多めに見るけど、パパとラブラブなのは私だって同じなんだからね!」
「はいはい♪」

 娘の言葉を軽く流しながら、財布とエコバッグを手に持つ。

「アイカー、コンセントとかは大丈夫ー?」
「大丈夫、さっき抜いておいたから」
「それは結講」

 靴を履いて、いざ買い物へ。

「さてと、それでは出発~」
「秋刀魚秋刀魚秋刀魚~」
「本当、どれだけ秋刀魚が食べたいんだか」

 鼻歌交じりに秋刀魚を求めるアイカに苦笑いを浮かべながら、ヒナギクも歩き始めた。

「うわ~。もう外は暗いんだねえ」
「秋だからねー」
「秋だからだねー」

 見上げた空には、夕方にも関わらず星々がうっすらと輝き始めている。
 そんな薄暗い空を見ながら、娘とゆっくりと歩を歩めながら。

 ヒナギクはふと思った。


「それにしても秋刀魚って……私の娘の我儘、少し渋すぎない?」
「何か言った? ママ」
「いいえ、何にも?」

 それでも娘の嬉しそうな表情を見れば、そんなことは些細なこと。

 早く帰って焼いてあげなくちゃね。

 夕飯の秋刀魚を美味しく頬張るアイカを想像して思わず微笑みながら、ヒナギクは歩く足を早めた。

 九月、秋。
 いつも賑やかな綾崎家にしては随分と穏やかで和やかな、そんな日のこと。



End
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ラブコール・・・
3日連続!キタコレ\(^o^)/


アイカ可愛いww 秋刀魚の歌聞いてみたいww

最近、自分の携帯にヒナから電話かかってこないかなぁ・・みたいなよくわからない状態に陥っている今日この頃・・・
悠hi 2011/09/10(Sat)01:27:02 編集
うぉwww
相変わらずラブラブなんだからwwwそしてアイカ、あんたって奴はwww


とりあえず連続更新ですか、無理をなさらずに
月風丸 URL 2011/09/09(Fri)21:39:10 編集
ちょw
久々のアイカ嬢wいつも通りで何よりでwww
まぁ今回一番笑ったのは ラ ブ コ ー ル ですがwww
それにしても3日連続更新とは……!
ベディアン 2011/09/09(Fri)07:14:16 編集
素晴らしい!!
3日連続とは驚きました(^^;
ここ最近はネタを文面化する時間がない+暑さで2週間位アップしてないですorz
まぁ秋ですからね~
暑さ抜けてダルさが無くなったのが救いですかね(笑)
暑いと書けない自分が嫌いです(TT)
譜音 2011/09/09(Fri)02:14:27 編集
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