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関ヶ原の書いた二次小説を淡々と載せていくブログです。 過度な期待はしないでください。
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新生活の準備でなかなか更新できない、関ヶ原です。
今回の更新は、旧サイトから持ってきたもの、関ヶ原が書いた珍しいシリアスものです。
基本的に俺はシリアスとか、死ネタは好きじゃないのですが、違った方面からも小説を書いていこうと思って書いたのがこれです。
いつもの小説と比べ、かなり違和感があるかと思います。
小説、というよりかは短文なのですが、どうぞ~。





『ペルソナ』





 私は嘘つきだ。
 仮面を被り、違う自分を演じている醜い道化師。

 そんな自分が嫌いだ。
 でも止められない。

 そんなだから。

 今日も変わらず、仮面を付けてあの人の前に現れる。



 …



「あ、おはようございますヒナギクさん」
「おはようハヤテ君」

 朝、教室にて。
 二学年になり、大好きな彼と同じクラスになれたのに、気持ちを隠して今のような普通なやり取りをしている私。
 本当は出会い頭に抱き着いてやりたいくらいなのに、もう一人の私がそれを拒む。

 想いをぶつけたいのに、好きだといいたいのに。


 ――オマエハマタヤクソクヲヤブルノカ。


 そういわれてしまうと、尻込みをしてしまう。
 全ては意地っ張りな私の所為。
 自分の気持ちをぶつける勇気がなかった私が招いたこと。



 ――それは最近なのに、遠い日のように感じる、月が綺麗な夜だった。

 観覧車のてっぺんで、彼の事を私よりも、ずっと前から好きだった女の子と交わした約束。


 彼女が『落とす』か、私が『告白される』か。


 何故私も、攻めの姿勢でいかなかったのだろうと、今は物凄く後悔している。
 彼女が行動を起こす度に、私の心は悲鳴をあげるから。

 彼を盗らないで。私の前から大好きな人を連れていかないでと、切なさと、それを言えない悔しさで胸が苦しくなる。

 あまりにも悔しくて、あまりにも情けなくて。


「………ハヤテ君」


 人前では決して流せない涙を、夜な夜なシーツに染み込ませているのだ。

 今日もいつもと変わらない。
 『友達』のハードルを越えることの無い一日。
 彼の名前を呼ぶ度に、彼の顔が浮かぶ。


 好きといいたい。
 抱きしめてもらいたい。


 でもそれは、彼が私の気持ちに気付いてくれない限り叶わない夢、願望。
 そしてそれが叶う確率はかなり低いのだ。

 そう思っただけでまた涙は渇く事なくシーツに染みを作っていく。
 だから今だけは涙を流すことは躊躇わない。
 歯を食いしばって、声を殺して泣いて。
 涙を流し尽くして、泣き疲れて。


「………ダイスキ、なのぉ……!」


 彼の事を想いながら眠りについて、彼との幸せな夢を見る。



 …





 そして朝になり、また一日が始まり。



「おはようございます、ヒナギクさん」
「おはよう、ハヤテ君」



 私の気持ちに気付いてくださいと願いながら、私は今日もペルソナを被る。




End

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無題
新作待ってます
マリン 2009/03/30(Mon)07:19:51 編集
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